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主に健康医療などについてです。
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2009年11月19日
喫煙率が低下中

 11月9日に日本経済新聞のサイトで見つけた記事に「男性喫煙率、最低の36% 肥満は5年ぶり減、厚労省調査」というのがありました。肥満率の低下と合わせて健康志向が浮き彫りにされてきたというのです。
 この結果等を考えると「たばこ増税」が禁煙へのプッシュ効果が期待できますね。ですから、増税による増収は一時的なものと考えることができますね。ただ、ちびりちびりの増税の方が増収持続期間が長くなる可能性はあります。人間、増税後の価格に「慣れる」というので禁煙への意志が弱くなりやすいからですね。
 喫煙率の低下が肥満率の低下をもたらしている可能性もありますよ。喫煙は皮下脂肪ではなく、内臓脂肪を増やす効果があるというのです。喫煙者の中には痩せている人もいますが、それは、非喫煙者でも同じことですね。ただ、喫煙は見た目痩せでも内臓脂肪がということです。
 メタボリック症候群の危険因子に肥満というのがありますが、これは「内臓脂肪」の方ということです。ですから、「隠れ肥満」という言葉もあるのですね。
 まあ、喫煙率が低下してきているのですが、「たばこの害」の多様性を理解している人は少ないのではないでしょうか。癌以外にも多種多様な害があること、それがどのような被害をもたらすかを啓蒙し続ける必要がありますね。たばこ増税による増収効果のある期間を短くするためにね。増税の際には、転業、転作が軌道にのるまでの期間のいくらでも賄うために生産者などの取り分も考慮してみては。

2009年11月17日
炭水化物の重要性

 11月15日の日本経済新聞朝刊社会面に「ダイエットに注意、炭水化物抜くと憂うつに 豪の研究チーム」という記事がありました。
 以前から、炭水化物を極端に減らすダイエットをすると、腎臓障害をもたらすとかの報告があったというのです。そして、今回は精神面でも問題が出てくることがわかったというのです。
 カロリーを同じにして、炭水化物を減らしたグループと炭水化物たっぷりのグループで1年間追跡した結果だというのです。両グループとも1年後の体重減少は平均13.7キロで変わりなかったということで、精神面に違いがというのです。
 『精神状態では「高」組にダイエット前と比べ改善がみられたのに対し、「低」組は気分の落ち込みや不安を示すようになった。』という違いです。これは、どういうことでしょうか。推測される理由としては、脳の活動のためのエネルギーは炭水化物であるということによるのでしょうか。脳の神経細胞の構造を維持するためには、炭水化物、タンパク質、脂質などが必要になりますが、エネルギー源はグルコースの形で取り込まれる炭水化物が必要というのです。
 低炭水化物食は、肝臓で糖新生という余計な作業が必要となるのですが、この作業が原因の一つになるのかもしれないですね。兎に角、ダイエットでもバランスの取れたほどほどのカロリーの食事をして、運動によって減量するのがよいと考えます。炭水化物を目の敵にして摂取しないと糖尿病にもなりやすくなりますよ。日本の糖尿病患者の増加は肉食の増加と関係があるとか。炭水化物の割合が減少しているのに糖尿病増加ですよ。炭水化物とは反比例かな。
 でも、全ての食材において、アンバランスと摂取し過ぎは害になりますよ。ですから、適度なカロリーのバランスの取れた食事をね。そして、噛み噛みの回数がある程度以上になる食事をね。

2009年11月11日
集団免疫をどう考えているのか、日本

 11月になっても新型インフルエンザの感染拡大は続いていますね。これは、考えられていたことですね。大体、あのような空港検疫で防げるわけでもないのに仰々しく行う国ですから。
 ところで、アメリカは国内生産ですかな、それで新型インフルエンザワクチンを全国民分、確保しているとか。その上、「原則無料」とか。この根底には、免疫のない者がいるための国民的不利益を考えてのことでしょうね。予防接種は、接種された人がある一定割合以上になると感染確率が大幅に減少することがわかっているからですね。
 ところが、日本ではなぜか「有料」。所得の少ない人向けは無料にするというのでが、方法は「申請」かな。「ケチ」はどうなるのでしょうか。「ケチ」な人や「自信過剰」な人などなど、結構多くの人が予防接種をしない可能性がありますね。そうすると、集団としての免疫が低い状態に止まる恐れがあり、感染の拡大が続く可能性も。理由は別ですが、「麻疹」の例が近年起こりましたね。欧米は「日本は麻疹の輸出国」とまでいっているとか。これは、予防接種の受益者を受けた本人として、副作用での公的取り組みが為されていなかった結果でしょうね。
 まあ、教育での公費の支出状況も海外に比べて大抵少ないですね。これも、受益者は教育を受けた者のみと捉えていることにあるのかな。そのような状況の中で日本は平均層の高い教育水準に支えられて発展してきましたが、ぼちぼち、ボロが出てき始めていますね。大学なども傾きかけていますよ。輸出立国なんて夢物語になってしまいそうな気がします。
 各地の空港騒動もありますね。地元の利益のみを主張して、もう少し広い地域全体の利益を損なった関西3空港とかね。現在も一見、多数のことを考えているふりをして、実際は我がムラだけの利益を主張してきた過去と大差ないですね。

2009年10月4日
中川昭一元財務相の突然の死

 10月4日のニュースで中川昭一元財務相の死亡が放送されていました。お悔やみ申し上げます。
 中川昭一元財務相の父の中川一郎氏も突然の死でしたね。こちらの方は自殺ということで落ち着いていますが、「他殺説」も当時取りざたされていました。
 今回の中川昭一元財務相の死因については報道による限り、他殺とか自殺ではなく病死の可能性が高いとか。ただ、行政解剖でもわからないとのことで、病理検査とかを行うことになるということです。
 突然死(死期が予測されていない死)には、病気による突然死、自己による突然死(自殺)、犯罪による突然死(殺人)、事故による突然死というように考えられますね。
 このなかで「病気による突然死」の原因として有名なのが心筋梗塞や脳梗塞などの血管系の疾患ですね。どちらも発症してしまった場合、一刻の猶予もないということです。心筋梗塞では数分以内に処置を開始すると救命率が高くなるということです。脳梗塞等でも早いほうがよいということです。小渕元首相は初期治療の開始の遅れが指摘されていましたね。
 血管系のこれらの疾患の要因に動脈硬化がありますね。動脈硬化の原因はいろいろあるのでが、その中で「喫煙」というがあります。フィンランドやアメリカなどで禁煙をを推し進めた結果、肺がんなどが減少するのは当然ですが、心筋梗塞の発症率も大きく低下したというのです。
 動脈硬化を促進する病気に糖尿病がありますね。これ、歯周病が悪化すると糖尿病も悪化、糖尿病が悪化すると歯周病も悪化というような関係にあるとのこと。この歯周病の発症や悪化に大きく貢献しているのが「喫煙」。「喫煙」に「高血圧」、「糖尿病」、「肥満(内臓脂肪型)」とくれば、確か「死の四重奏」とかいっていたはずです。
 そうそう、脳卒中の前兆に「ろれつが回らない」というのもあるそうです。ひょっとしたら、ローマでの朦朧記者会見、これの前兆? 

2009年9月20日
脳梗塞の可能性を減らすために禁煙も

 9月20日の日本経済新聞健康面に「脳梗塞 前兆見過ごすな」という見出しで脳梗塞についての前兆についての記事がありました。詳しくは新聞で。
 前兆としては「手足のしびれ」とか「顔のゆがみ」とか「舌がもつれ、ろれつがまわらない」など結構いろいろあるというのです。
 「手足のしびれ」で箸が上手く使えないとか、そのほか、「めまい」や「視覚異常」などもです。
 脳梗塞の場合は大抵1〜2時間ぐらいで症状が治まるという場合が多いということです。このようなとき、放置せずすぐに診察(精密検査)を受けるようにとありました。
 現在は治療薬も進歩していますが、脳梗塞を発症してからでは「後遺症」が残ることが非常に多いということです。前兆の段階で治療を始めれば、後遺症を心配せずにすむとありました。
 前兆に注意するのは当然として、脳梗塞の予防というのも大事ですね。動脈硬化を防ぐというのもそうですし、高血圧にならないというのもそうです。他にもあると思うのですが、この「動脈硬化」と「高血圧」の予防の一つが「たばこを吸わない」ということです。
 喫煙は「動脈硬化」を促進します。喫煙は「歯周病」を起こしやすくし、歯周病とともに「糖尿病」を悪化させたりします。糖尿病も動脈硬化の危険因子です。
 ニコチンの作用、一酸化炭素の作用によって心臓に負担をかけます。ニコチンは血管収縮作用で高血圧に、一酸化炭素は一酸化炭素はヘモグロビンと結合して酸素の運搬を妨害します。そのため、送り出す血液量を増やそうと心臓が頑張って高血圧に、そうそう心筋梗塞の危険因子と脳梗塞の危険因子の違いはないですね。
 脳梗塞の予防は、心筋梗塞の発症率を下げる効果も期待できるということですね。

2009年8月23日
メタボ患者、新型インフル死亡率上昇の恐れ

 8月23日にYahooで見つけた読売新聞の見出しです。フランスの研究チームがおこなった解析から明らかになったとか。
 新型インフルエンザで死亡した人の健康状態を調査したというのです。女性の場合、妊娠という男にはできない営みがありますのでその点についても触れられています。普通のインフルエンザ同様、リスクが高くなるということですので、妊娠されている方、感染させられないようにして下さいね。周りの人も感染源にならないようにね。
 それ以外の患者についてですが、日本での死亡例があるように、何らかの持病を持っていると重症化しやすいようです。死亡例の約3割は「肥満や糖尿病などのメタボ患者」というのです。肥満は肥満でも内臓脂肪型ですね。これ、喫煙によっても内臓脂肪がつくのが促進されるとか。一見痩せに見えてもの隠れ肥満(内蔵型)もね。糖尿病ですが、これ、免疫力が低下しやすい病気として有名ですね。喫煙は糖尿病の危険因子です。歯周病があると糖尿病との相乗作用でどちらも悪化していくとか。歯周病の原因の多くが喫煙。
 喫煙は肺機能を低下させ、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)に徐々に近づけています。その自覚症状の一つが「風邪類似症状」で、インフルエンザの初期と見分けがつきにくいかも。そして、肺機能が低下しているのでインフルエンザ性の肺炎が起こりやすくなっているのでは。この新型は「肺」でも、増殖するみたいですね。などなど、メタボの方はそうでない方より注意しましょうね。

2009年8月21日
新型インフルエンザの流行拡大

 8月に入ってから、流行が拡大していますね。国内最初の感染例がでた地域の陰が完全に薄くなりました。
 新型ということで基本的にはだれも抗体を持っていないですね。90歳以上の方がどうとかいわれていますが、それより若い方が圧倒的に大多数ですね。
 寄生虫と人間との関係で啓蒙活動をされている藤田紘一郎博士によると、「超清潔社会」が感染を広めている可能性に先の日本経済新聞で書かれていました。
 考えてみると、抗体をつくる「免疫機構」は「教育と訓練」が必要みたいですね。骨髄幹細胞から生まれたヘルパーT細胞候補細胞が胸腺に移動して、そこで教育されて成熟したヘルパーT細胞になっていくとか。ホンの数%だけが。このヘルパーT細胞が自己と異物を見分けるのです。そして、ヘルパーT細胞の命令を受けてB細胞が抗体を放出するわけですが、このB細胞を訓練するには適度な不潔さが必要では。超清潔志向で外来由来の異物に対応する能力が低下してしまうということが起こらないのでしょうか。数に限りのある免疫機構の戦士が自己免疫の方へ行ってしまって、残りが外来と戦うことになっているのが現在の状況かな。
 免疫機構が働いても抗体ができるまでには時間がかかります。その間を持ちこたえる体をどう作るかということを考えずに、「超清潔志向」が招いた結果かも知れないですね。感染は昔ながらの状況でも起こると思います。あと、重大な症状が出やすいかどうかでしょうね。
 今回の新型インフルエンザについては皆さん、抗体を持っていないようなので注意しましょうね。かくいう私は今のところ大丈夫です。あくまでも「今のところ」です。

2009年7月16日
「痩せすぎ」にもリスク

 7月12日の日本経済新聞SUNDAY NIKKEIの健康面で『「やせ」のリスク 目配りを」という見出しの記事がありました。
 世の中、「メタボ」「メタボ」と肥満の方に目がいき、また、主に女性ですが、「やせ指向」が顕著になっています。「メタボ」の害についてはいろいろいわれていますが、「やせ」の弊害についてはほとんど知られていないですね。
 女性のダイエットで陥りやすいのが「栄養不足」かな。過度の減食が原因です。「運動はしたくないが、やせたい」いうのが要因でしょうか。絶食ダイエットや過度の減食ダイエットは、確かに体重が減少するのですが、大事な大事な「骨」や「骨格筋」も大きく減ってしまいます。「骨」の減少は「骨粗鬆症」に繋がりますね。骨は約3年ほどですべて作り替えられています。ですから、絶食などをしたときに作り替える部分はもちろんのこと、それ以外の部分は「カルシウムの貯蔵庫」の役割のため、溶け出していくのですね。そうなってしまった骨を作り直すには「筋肉運動」が必要なのですが、その筋肉も減少してしまっているので元に戻すのは難しいでしょうね。
 絶食ダイエットなどは体を省エネルギー型に変えます(筋肉減少が主要因)ので、リバウンドが凄くなりますよ。そして、「メタボ」かな。栄養不足と運動不足などで免疫力の低下が起こりやすくなったりするようです。
 「やせ」の原因として、喫煙と糖尿病などの病気絡みの可能性があげられます。どちらの合併症や害が凄いですね。
 体型別に統計を取ると「小太り」がもっとも長寿という調査もあります。やせもほどほどですね。

2009年7月6日
超清潔志向の行き着く先は

 7月5日の日本経済新聞「SUNDAY NIKKEI」健康面にあるコラム「菌とつきあう」で、新型インフルエンザへの過剰反応に関連して「過度の超清潔志向」という見出しで「笑う寄生虫」の藤田紘一郎教授が書かれていました。
 コラムの中にこのインフルエンザが国内ではじめて感染例が報告されたときのことが取り上げられていました。教授が西宮市で「菌と人間の共生」をテーマにしていたのに中止。話の内容は『日本人の「超清潔志向」が逆に免疫力を落としているという話をする』つもりだったそうです。
 今回のインフルエンザ、普通に流行しているインフルエンザと大差がないとわりと早い段階で報道されていましたね。発熱等の症状が出たとき、適切に対応すれば大差ないとね。それでも、あの大騒ぎ。まあ、これに始まったことではないですね。原発関係でも風評が飛び交うしね。マスコミもどの程度、科学的素養があるのかと疑ってます。
 「超清潔志向」とよく似ているのが「電波時計」に代表される「超定時主義」とでもいうか、時刻をやたらと気にする性格。これと関係があるかもしれないですね。
 そうそう、人間の免疫機構は適度に「演習」をしていないと肝心なときに働かないですね。「予防接種」も演習の一つとですね。ですから、毎日、適度に雑菌と戯れている方が演習ができているので「超清潔志向」より、免疫力は高いはずですね。だから、簡単に感染してしまうのかもね。そして、免疫機構が暇だから・・・などの自己免疫疾患が増えてきている可能性が高いですね。
 「ほどほどに」ができない民族なのかもしれないですね。

2009年7月4日
記憶力を維持するには

 7月3日の日本経済新聞夕刊「らいふ」面の「こころの健康学」で記憶力維持について取り上げられていました。
 筆者(慶応義塾大学保健管理センター教授)が記憶力について考えていたら、「記憶力を維持するために役に立つ方法について研究した結果を報告した論文に目が留まった。」といことです。
 記憶力との関連で「運動」と「喫煙」がポイントだというのです。「運動をよくしている人、たばこを吸わない人、そうした人は高齢になっても記憶力が落ちにくいという。」といことです。
 脳の活性化には、「適度な運動」が欠かせないというのが常識ですね。「朝からあくび」の原因の一つに運動不足が挙げられています。でも、過剰な運動は逆効果だとか。脳が過興奮状態になってしまうとかです。適度な運動ですね。ところが、この頃は運動不足の大人が多い感じがします。
 「喫煙」ですね。これは、ニコチンによって血管が収縮して血流量が減少するので、脳によいわけがないですね。また、一酸化炭素でヘモグロビンが取られてしまうので酸素の運搬量が減少するので脳によいわけがないですね。血管を痛めつけることで「隠れ脳梗塞」とかが起こっていくので記憶力にはよくないですね。その程度で済めばよいのですが、「隠れ脳梗塞」の多発すると「脳血管性認知症」とはその他の障害が出てくる確率が非常に高くなるので記憶力減退がはっきり認識できるでしょうね。
 丸暗記は大抵の場合、意味はないですのですね。が、しかし、いろいろな思考や創造をおこなうためには理解の伴った適切な記憶力は必要です。その記憶力を維持するために「適度な運動」と「禁煙」と。

2009年6月28日
5月31日は「世界禁煙デー」その15 「煙草の害まとめ」

 ニュースネタが出なければ「世界禁煙デー」については今回で一旦終わりにします。
 「煙草の害」で認識不足になりやすい原因に大人に対しての猛烈な急性毒性がないことが上げられるのではと思います。
ニコチン依存症には簡単になってしまうようですね。それで、喫煙初期の感じ(私自身は分かりません。吸ったことががないので。)悪いらしいですね。でも、依存症になってしまって止められないというのが多くの喫煙者の辿る道のようですね。
 例えば、ふぐ毒、少しぴりぴりする方が・・・とかいう人もいますが、肝臓や卵巣は食べませんね。命が惜しいからです。
幼児などは吸い殻を飲み込むだけで死ぬことがあります。大人も飲み込んでみればと思うのですが、皆さんしませんね。煙だけにしていますね。害が緩慢なのでその変化に気がつかないだけでしょう。
 だから、禁煙教育というのが必要であり、大切であるということになるのです。
 そして、子供は大人を見て育ちます。最近は「学校敷地内禁煙」のところが増えてきました。教師の喫煙、特に煙草の害を教えている教師の喫煙ほど悪影響なものは他にはないのではと思います。それが、学校で子供の目の前で吸えなくなったということは良いことだと思います。
 煙草の害は慢性的なものが多いようですが、その結果、重大なこと(死に至る場合も)にあるということを認識させ、喫煙は「ニコチン依存症」という病気であることを的確に理解させる教育というのが今後とも継続的にされる必要があると思います。

2009年6月26日
5月31日は「世界禁煙デー」その14 「肺ガンなど」

 結構早くからいわれていた害「癌」についてです。
喫煙によるがんの部位別の死亡におよぼす寄与率、咽頭がんで65%ぐらい、肺がんで75%ぐらい、喉頭がんで95%ぐらい、口腔がんで60%ぐらい、食道がんで半分ぐらい、膀胱がんで30%ぐらい、肝臓がんも30%ぐらい、すい臓がんも30%ぐらい、胃がんで25%ぐらい、脳腫瘍も25%ぐらい、直腸がんで15%ぐらいです。  「からだの科学」No183 たばこの医学 より
 いろいろな癌がありますね。ほぼ全身といってもいいぐらいの種類の癌ですね。実際の寄与率はもっと高い可能性があります。
他の要因もあると増幅されて寄与率が向上するでしょうね。せめて自身で発ガン性物質を発生させたり、取り込んだりするのを喫煙者は止めた方が良いと思いますがいかがなものでしょう。
 非喫煙者にとっては迷惑至極で癌や昨日のバージャー病、COPDなどにもとばっちりでなる可能性があるわけですね。
癌になって手術で摘出できても肺ガンなら肺はその分減りますよ。喫煙者は呼吸機能が喫煙によって低下しているのですから、運動制限などになりやすいですね。発見が遅れればあの世行きの可能性が高いですね。
 初期の癌は痛みやその他の自覚症状はないですよ。だから、手遅れになりやすいですから気をつけてくださいね。よって、「煙草はすわない」が一番ですね

2009年6月24日
5月31日は「世界禁煙デー」その13 喫煙とお酒の関係、飲酒量によって負の相乗効果

 2009年6月13日に気がついた5月30日の記事に「喫煙とお酒毎日2合以上、肺がんリスク一段と 厚労省研究班」というのがありました。
これは4万6000人相手に14年間にわたって追跡調査した報告なので信頼性は十分にあると考えます。
 「喫煙者と非喫煙者に分け、飲酒と肺がんリスクとの関係」の調査で、喫煙者の場合は「飲酒量が1日に2合以上の2グループは、「時々飲む」グループと比べて肺がんになるリスクが1.7倍だった。」というものです。
 喫煙者に酒飲みが多いですね。それも、大酒飲みが。ということで、肺がんリスクをより高めているということです。
たばこは、1本目から害が蓄積されていきます。タールによって肺の呼吸機能の低下、遺伝子の傷害など。ニコチンによる血管系へのダメージ、一酸化炭素による害とかキリがないですね。特に呼吸機能低下は戻しようがないです。
 酒も1日に日本酒換算で200ミリリットルぐらいがよろしいようです。それより増加すると害の方が大きくなり、大酒飲みでは「命を削るかんな水」とかよくいったものですね。
 その負の効果が相乗的に出てくるということが調べたらわかったということです。
もっと、詳しく調べると肺がん以外にも沢山出てくると思います。

2009年6月22日
5月31日は「世界禁煙デー」その12 糖尿病の原因の相互関係についての一考察

 2009年春号の「からだの科学」は、今回「糖尿病のすべて」でした。そのなかで2型糖尿病の原因についてのところで、原因がいくつか挙げられていましたが、「食事」についてと「喫煙」に注目しました。
 「食事」ですげど、疫学的な研究成果も踏まえてか、今までになくはっきりと「動物性脂肪」を取り上げていました。このことについては以前から私も取り上げてきていたので、また、取り上げさせていただきます。日本では、ここ40年ほどの間、総カロリーは徐々に減少しながら炭水化物の摂取割合の減少も起こっているが、動物性脂肪の摂取割合が増加しています。脂肪摂取の増加に比例するように感じで糖尿病が増加しているというのです。日本人が欧米に長期滞在したり、移民等で定住したりすると糖尿病の発症率が2倍になるというのも頷けることになります。
 「喫煙」については、短く「糖尿病の危険因子」であるとありました。ところで、「喫煙」は歯周病の危険因子の代表ですね。その歯周病と糖尿病の関係について4月5日の日本経済新聞健康面に「万病の元 歯周病 糖尿病とも密接」と見出しででていました。詳しくはどちらもそれぞれの紙面でね。
 糖尿病の合併症と歯周病の合併症が結構重なっているのです。糖尿病が悪化すると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病が悪化すると糖尿病が悪化しやすくなるというのです。その上「喫煙」でもしていれば、足の引っ張り合いが凄いですよ。
 糖尿病は放置すれば、重大な合併症を引き起こして命に関わります。歯周病も。喫煙は喫煙で害がありますね。
 ですから、「禁煙」「バランスのよい食事」「カロリーの過剰摂取をしない」「運動の励行」「歯磨き励行」等で糖尿病や歯周病にできるだけならないようにしましょう。

2009年6月20日
5月31日は「世界禁煙デー」その11 「バージャー病」

 聞き慣れない病名ですね。動脈の病気だそうです。 詳しくは「血液が行かずに最悪は腐った手足の切断手術! 喫煙男性要注意!"バージャー病"」をご覧ください。具体的症状や原因などが掲載されています。 この病気の進行を止めるのはCOPDと同様に禁煙しかないというのです。 そして、受動喫煙でも進行してしまうというのです。ということは、普通の人においても受動喫煙は動脈も痛めるということですね。  COPDは比較的中高年に多かったのですが、こちらは20〜40歳ぐらいに多いというのです。そして、男女比は10:1で男性優位です。 動脈硬化による他の病気との大きな違いです。 まあ、喫煙すると喫煙し始めた時からいろいろな害を自ら受け、周りにも害を与えているということです。ガン以外にもいろいろな害があることを理解して禁煙しましょう。非喫煙の方はそのまま無煙生活を続けましょう。

2009年6月18日
5月31日は「世界禁煙デー」その10 「動脈硬化」

 明日が「世界禁煙デー」です。このシリーズはあとしばらくは続けさせていただきます。 このシリーズでも少し触れていますね。 「タバコ病あれこれ第3回:動脈硬化」に説明があります。 心筋梗塞、狭心症などの虚血性心臓病、脳血管障害の発症は動脈硬化が関係しており、死亡率も高いですね。 癌も恐ろしいですが、こちらのほうは何時重大事態になるか予測ができませんね。そう考えると、癌より怖いかも。  助かっても脳への血流の具合によっては体に障害を残すことが多いですね。 ニコチンと一酸化炭素で作用の仕方が違うようですね。共同で動脈硬化を促進しています。ニコチンは低ニコチンの品目に変えれば少なくなるかもしれませんが一日あたりの総量を同程度になるように喫煙すれば、結局ニコチンは減らずに、一酸化炭素は本数比例で増加します。タールについてもですね。 この動脈硬化への作用は受動喫煙でも起こると報告されています。一酸化炭素は部屋に充満しますからね。  さらに糖尿病でも患っておれば、動脈のダメージが大きいですね。網膜症や腎症などにもさらになりやすくなりというのです。禁煙することですね。成人の失明原因のトップは糖尿病性網膜症だそうです。人工透析もね。こちらは死亡率が他の原因より高いですよ。

2009年6月16日
5月31日は「世界禁煙デー」その9 「慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)」  

 先日の「肺年齢」と重なるかとは思いますが、本日は「慢性閉塞性呼吸器疾患」についてです。 まず「喫煙した肺とそうでない肺」を比べてみてください。これは肺ガンのときの写真です。喫煙者でもそれほどひどくはない写真のようですね。どこかで、もっと黒くなった写真もありました。
 主にタールで汚れたのではと思います。肺胞にタールがベットリとついてしまっているのです。タールだけを取り出すことはできません。 結局、酸素と二酸化炭素の交換を妨げることになるのです。吸い始めたときから起こるのです。そして、逆戻りすることなく、悪化のするだけです。
 禁煙するなら、早くすることをお勧めします。味覚みたいには回復しないので。禁煙すると非喫煙者と同年配なら呼吸機能の差は大体そのぐらいで進行するのですが、喫煙を続けると非喫煙者に比べたら急速に呼吸機能が低下して多くの場合、「COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)」になる。もしくはその予備軍に入ってしまいます。 COPDについてのホームページをご覧ください。このホームページによると約530万人の患者がいると推定されています。死者数も毎年伸びています。 予防は「煙草を吸わない」です。喫煙者は慢性閉塞性呼吸器疾患になるのを遅らせるのは「禁煙」が一番、というか禁煙しかないようです。
 酸素ボンベを持ち運ぶようなことにならないためにも禁煙しましょう。非喫煙者はそのまま非喫煙で過ごしましょう。

2009年6月14日
5月31日は「世界禁煙デー」その8  「喫煙と脱毛」

 今回は「脱毛」にします。 喫煙とどう関係があるのでしょうか。遺伝的に脱毛しやすい人もいるようですね。 そうでない人ではどうでしょうか。 あるホームページによると「血行や栄養障害によって脱毛がおこる」とありました。そうだろうと思います。  喫煙をするとニコチンで血管が収縮しますね。そうすると栄養の運搬量が減少したり、一酸化炭素とあわせて酸素の供給も減少することになります。 「毛髪まめ知識」というホームページにも同様のことが述べられています。そして、「禁煙」しましょうとあります。「喫煙は百害あって一利なし」とも書かれていました。

2009年6月12日
5月31日は「世界禁煙デー」その7 「喫煙と肺年齢」

 昨年に続いての「世界禁煙デー」シリーズ。本日は「喫煙と肺年齢」ということで。 この頃、脳年齢とか体内年齢とかお肌の年齢とかよく言われていますね。 肺年齢という考え方を日本呼吸器学会が提唱しているというのです。日本呼吸器学会のサイトで「肺年齢」または「呼吸の日 記念フォーラム2008」で検索してみてください。  これは、呼吸機能から見た肺の状況を健康な人の年齢と身長、肺活量から「あるべき年齢」を算出したのと比べてみて、どの年齢ぐらいかを推計したのものです。  喫煙によって、肺年齢は確実に高齢者側へ近づきます。肺は気体以外は取り込むことはできても排出ができないですから、たばこの煙に含まれるタールやその他多数の物質が肺に貯まっていくことになります。その結果、目詰まりを起こして呼吸機能が低下していくわけです。 喫煙では、ニコチンなど血液に吸収されやすい物質によって血管も痛めつけられています。ですから、血管年齢も非喫煙者より高齢側の年齢になってきます。その結果が動脈硬化に繋がり、心筋梗塞や脳梗塞などの多発に。脳血管性認知症へと進んでいきます。 喫煙は、肺年齢だけではなく、体内のあらゆる年齢を実際より高齢側にする効果を持っているわけですね。 反射神経も鈍るとかもね。  肺機能の低下によって起こる病気の一つのCOPDについては何回か後で書きたいと思います。

2009年6月10日
5月31日は「世界禁煙デー」その6 「どうして喫煙者が禁煙に失敗することが多いのか。」

 2008年5月19日に毎日新聞のサイトで「喫煙者:7割がニコチン依存症…4割自覚なし ネット調査」という見出しの記事が出ていました。
これは製薬会社のファイザーがおこなったアンケートです。
 アンケート対象のうち「世界保健機関(WHO)の疾病分類などを基に作成した診断テストでは、6656人(71%)がニコチン依存症に該当。」というのです。
ところが、ニコチン依存症と自覚があるのがそのうちの6割程度、医療機関での相談に至っては6%程度というのです。
薬物中毒の自覚がないのですから、禁煙に挑戦しても失敗する人が多いのも頷ける結果ですね。
ニコチン中毒がどのようなものなのか、どういう害があるのかを知ろうともしていない人が多いようですね。その結果が血管系疾患の多発になったりして、脳血管性認知症になっていく人が多いようですね。
 養老孟司氏の「バカの壁」にあった情報の拒絶による場合も多いでしょう。この情報の拒絶は喫煙以外でもよく見られます。そして、都合のよい解釈(間違った解釈)を繰り返していくのでしょうね。
 学校で「保健体育」という科目で「たばこの害」を教えながら、喫煙している教師はこの典型でしょうか。また、医療関係者の喫煙もね。
学校で物理を教えながら、自動車に乗ったときにシートベルトをしない教師もある意味、同類ですね。「情報の遮断」という意味でね。

2009年6月8日
5月31日は「世界禁煙デー」その5 「喫煙とお肌」

 今日で5回目になります。本日は「喫煙とお肌」でいこうかなと思います。
 2006年、発表された研究です。研究を行ったのは、ロンドンにある「男・王・聖ト−マス医科大学」アンソニ−・ヤング博士らの研究チ−ムで、「肌が老けるのは、喫煙によって、皮膚のコラ−ゲンを破壊するたんぱく質が増えるからだという。」
もともとは、紫外線と皮膚のコラーゲンを破壊する酵素「MMP−1」の量の関係を調べていたそうです。紫外線を受け続けるとこの酵素の量が増えることを見つけるとともに「喫煙」でも著しく増加することに気がついたというのです。
 この酵素が増加するとコラーゲンが分解されるためにお肌が荒れて老化が早くなるというのです。その度合いは結構高いというのです。
この酵素、お肌以外のところでも活躍しているようですね。喫煙をするというのは体の各所でこの酵素を活性化させ、大事な繊維性タンパク質のコラーゲンを分解してくれるようですね。
 人間の体は繊維性タンパク質がないとバラバラになってしまうと思います。コラーゲンを大切にするために「禁煙」を。まだ喫煙していない方は、そのまま、煙草には手を出さない方が非常に良いと思います。

2009年6月6日
5月31日は「世界禁煙デー」その4 「ダニ対策にも禁煙を」

 2009年5月16日の日本経済新聞土曜日の「プラス1」でアレルギー源で有名なダニについて取り上げられていました。
 アトピー性皮膚炎・ぜんそくや鼻炎などの原因になるのは有名な話ですね。
 ダニ対策の基本といえば、掃除の徹底かな。ようは「埃」を貯めないということですね。そして、布団等は「乾燥」の徹底とかだと。布団乾燥機がこのときに役にたちますよ。晴れた日に布団を干すのは「乾燥」が目的です。「紫外線」とかいう人がいますが、オゾン層があるので効果のほどはほとんどないようです。もし、太陽からの紫外線の殺菌効果が期待できるのであれば、怖くて外出などできなくなりますし、海水浴等での「日焼け」など以ての外になりますが。
 清掃で何を除いているのかというと、ダニの餌になるタイプの埃ですね。人間が生活している限り、有機物が埃として結構でているというのです。
 で、たばこですが、煙の中にタールなどの成分が含まれていますね。それが部屋の壁や天井、カーテンなどにこびり付いて薄汚れてくるわけですね。その黄ばみがダニの餌になる有機物を付着させるというのです。頭垢とかですね。それがダニの餌になってダニが繁殖することにね。そして、アレルギーの発症へとね。こちらは、「こびりつき」ですから掃除機などでは取れませんね。中性洗剤などを含ませた布などでの拭き取りだそうですが、手の届かないところにもたばこの煙や頭垢などは入り込みますので完全に取り除くのは困難を極めますね。
 ですから、ダニ対策のためには室内というか屋内では「禁煙」を徹底するほかないでしょうね。

2009年6月4日
5月31日は「世界禁煙デー」その3 「一酸化炭素による害」

 3回目は一酸化炭素についてします。
ニコチンは、ニコチン含有量の少ない製品に変更することでいくらかは減らせる可能性があります。でも、大抵の場合、一日のニコチン量を維持しようとして喫煙本数を増やしてしまっているのが現状のようですね。
喫煙本数にほぼ正比例で増加するのが一酸化炭素です。これは「紙巻き煙草」である限り本数比例です。
一酸化炭素の危険濃度は0.1%です。注意濃度が0,01%ですね。この頃、ネットで知り合って集団自殺というのが時々ありますね。自殺するために「練炭火鉢」を車に持ち込んでいる例がありまた。目的は一酸化炭素発生です。
 昔の都市ガスでよくガス中毒を起こしていましたが、原因物質は一酸化炭素です。今の都市ガスは多くの会社で「天然ガス(メタンガス)」ですので昔みたいには死ねませんよ。地方では、まだ、一酸化炭素ガスを使用しているガス会社がありますね。天然ガスへの転換を進めています。それは、中毒事故が起こりやすいからです。ガス湯沸かし器や燃焼型暖房機でも換気が不十分ですと一酸化炭素が発生しやすく、死亡事故が時々起こっています。
煙草を吸うとこの一酸化炭素を吸うことになるのです。それも本数比例でね。
 一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビン(酸素を結合して運搬します。)に酸素の200倍以上の強さで結合します。一酸化炭素中毒の治療は確か「高圧酸素」だったと思います。普通の状態ではなかなか分離してくれないのです。
ですから、血液の酸素運搬量が減少することになります。喫煙すると息切れなどが多くなる理由の一つですね。心臓に負担をかけることになります。それでも、非喫煙者より酸素運搬量が少ないことになるのです。
 赤血球数を数えると喫煙者は多めになることがあると思いますが、代償的であって健康的ではないのです。全身の細胞が常に酸欠に近い状態に置かれるのが喫煙であるということになります。
心筋梗塞などで死なないためにも、体の持つ能力をフルに発揮させるためにも「禁煙」されることを、まだ、吸ったことない方は吸わないことをお勧めします。喫煙は病気です。嗜好ではありません。

2009年6月2日
5月31日は「世界禁煙デー」その2 「味覚や嗅覚に対する影響」など

 今年も禁煙デーになりましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。
今日はその2回目です。
 5月24日のニュースによりますと「ニコチンパッチの保険適応」が認められたというこよです。
 タバコ以外の形でニコチンを吸収すれば、煙草を吸わなくても済むということで禁煙治療に使われています。これからでも「喫煙はニコチン中毒」であって、味覚や香りは関係ないということかな。まあ、煙草を吸えば、味覚や嗅覚がマヒします。
そういうことで、喫煙を始めると「味覚」が鈍ります。濃い味を好むようになるようです。素材の味が感じられないのでしょうね。禁煙すればしばらくするともとのように味覚を感じることができるということです。
 ですから、喫煙者が禁煙すると食事が美味しくなり、食材の持つ味わいが判るようになるのです。それで、つい食べ過ぎて太るということになる場合が多いようです。でも、「喫煙の害」より低リスクです。
 周りの人への悪影響として、煙草の煙により味覚と嗅覚の低下というのがあります。喫煙者だけの問題ではないのです。ですから、レストランなど飲食店は禁煙か適正な分煙を実施する必要があるのでが、対策をおこたっているところが多くありますね。アイルランドやノルウェーなどでは居酒屋まで禁煙だというのにね。
 副流煙による害はこのほかにもあります。でも、本日はここまでにしておきます。

2009年5月31日
5月31日は「世界禁煙デー」その1 「ニコチン」

 今年も禁煙デーになりましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。  まずは「ニコチン」についてです。  あるホームページによりますと、 たばこの三悪、ニコチン、タール、一酸化炭素を見るとニコチンについて次のようになりました。  「ニコチンは青酸に匹敵する毒性を持ち、極めて短時間に吸収されます。」、また、「ニコチンには、中枢神経興奮・抑制作用や、血管収縮、心拍数増加などを引き起こす作用などがあり、現在では依存性薬物と認められています。」もありました。  依存性薬物であるから禁煙が辛いのです。  血管収縮作用がありますね。ニコチンの場合は全身で起こるのでしょうね。そうすると、脳への血流も減少することに、でも、減少すると困るところへは心臓を酷使して維持しようとするようですね。  心臓に負担がかかり、心筋梗塞などの引き金になるというのです。これは吸い始めたとたん始まり、吸い続けている限り心臓への負担の増加は続くのですね。  そのほか、血管に対しての影響は収縮だけではないそうです。特に動脈硬化などがあるとさらに体に良くないですね。というか、動脈硬化を促進してくれます。脳血管障害も起こりやすくなりますね。「寝たきり」や「脳血管性認知症」が身近な病気になりやすくなりますね。  精神面での作用についてはいろいろあるので控えておきますが、「ニコチンなし」の状態で問題は一切起こらないですね。

2009年5月17日
ダニ対策にも禁煙を

 5月16日の日本経済新聞土曜日の「プラス1」でアレルギー源で有名なダニについて取り上げられていました。
 アトピー性皮膚炎・ぜんそくや鼻炎などの原因になるのは有名な話ですね。
 ダニ対策の基本といえば、掃除の徹底かな。ようは「埃」を貯めないということですね。そして、布団等は「乾燥」の徹底とかだと。布団乾燥機がこのときに役にたちますよ。晴れた日に布団を干すのは「乾燥」が目的です。「紫外線」とかいう人がいますが、オゾン層があるので効果のほどはほとんどないようです。もし、太陽からの紫外線の殺菌効果が期待できるのであれば、怖くて外出などできなくなりますし、海水浴等での「日焼け」など以ての外になりますが。
 清掃で何を除いているのかというと、ダニの餌になるタイプの埃ですね。人間が生活している限り、有機物が埃として結構でているというのです。
 で、たばこですが、煙の中にタールなどの成分が含まれていますね。それが部屋の壁や天井、カーテンなどにこびり付いて薄汚れてくるわけですね。その黄ばみがダニの餌になる有機物を付着させるというのです。頭垢とかですね。それがダニの餌になってダニが繁殖することにね。そして、アレルギーの発症へとね。こちらは、「こびりつき」ですから掃除機などでは取れませんね。中性洗剤などを含ませた布などでの拭き取りだそうですが、手の届かないところにもたばこの煙や頭垢などは入り込みますので完全に取り除くのは困難を極めますね。
 ですから、ダニ対策のためには室内というか屋内では「禁煙」を徹底するほかないでしょうね。

2009年5月11日
熱中症多発の季節になってきましたね。

 5月10日は暖かい高気圧に覆われて、日本各地で気温が上昇して今年の最高気温になり、「真夏日」になったところが多数でましたね。「真夏日」とは、最高気温が30℃を越える日だということです。
 熱中症自体は年中、発症の可能性のある症状ですね。体温上昇に対して、汗などによる放熱が間に合わなくなって、限度を超えて体温が上昇して脱水症状等の危険な状態になる可能性があり、実際、死亡例も時々でています。
 ニュースによると、佐賀市内の県立高校で「部員34人が午前中から屋外で練習。午後3時40分ごろ、ランニング中の3年生1人が倒れ、救急車を呼んだという。その後にグラウンドから引きあげた3人も気分が悪いと申し出て、救急車で病院に運ばれた。」ということですが、練習時間が急に暑くなったのに「長い」と感じますが・・・。でも、昔と違って、水分補給はなされていたのではと思います。水分補給をさせていないなら、起こって当然ですからね。
 怖いのは、水分補給を十分にさせていて、熱中症の症状が現れたのかということです。これは、体温調節能力の低下を意味している可能性が高いからです。体温調節能力のうち、体温上昇に対しては「発汗」しかないといっても過言ではないでしょう。その「汗をかく」という能力が衰えてきている可能性が高いからです。
 汗腺は「訓練」によって、汗を分泌できるようになるのです。その訓練の最初は乳児期とか。その後、毎年、汗を適度にかき続ける必要があるとか。乳児期に汗腺をすべて開通できない場合は、働いていない汗腺が多数あるとか。そうすると、体温上昇のとき、汗が十分に分泌されないことになります。体温が低下しにくくなるということです。
 汗腺も人間の持つ器官のひとつです。人間の器官は使うことによって、その能力が維持されたり、向上したりしますが、ある年齢を過ぎると十分に能力が発揮できなくなる器官もあるのです。その一つが「汗腺」です。

2009年4月17日
やはり多いようですね。高校生の生活習慣病予備軍

 4月11日に朝日新聞のサイトで見つけた記事に「高校生4割、習慣病の予備軍 テレビの時間と血圧関係」というのがありました。
 調査は1500人ほどを対象として調査し、「身長や体重、血圧、血液、生活習慣などを調べた。うち、1257人から中性脂肪や空腹時血糖、空腹時インスリン、尿酸、善玉コレステロールなどのデータを得た。」ということです。
 そして、その結果から基準を考えて調べたというのです。「内臓肥満、高血圧、高中性脂肪、低善玉コレステロール血症、空腹時高血糖の五つで、男子の44%が一つ以上で基準値を超え、三つ以上超えた人も5%いた。女子では一つ以上が42%、三つ以上も3%いた。」とのことです。
 生活習慣としては、テレビの視聴時間が長いほど血圧や血糖の値が悪く、朝食抜きは当然の報いとして内臓脂肪が多いとかです。
 運動不足、朝食抜き、ストレスのかかるような生活をしている高校生が生活習慣病予備軍となっているようです。朝食抜きは就寝時間も遅めで、起床も遅めでしょうね。
 結局、早寝早起き朝食に運動を組み合わせることによって生活習慣病予備軍になりにくくする可能性が高いということですね。テレビの長時間視聴もよくないということですから、短時間にとどめるように死体ですね。

2009年4月15日
たばこと胃がんの関係についての新しい知見

 4月6日に朝日新聞のサイト(ライフ>医療・健康>健康・生活)にアップされていた記事に「ピロリ菌+たばこ、胃がんリスク11倍 九大調査」というのがありました。
 ピロリ菌については非感染ですと、別の疾患が増加するという報告もあります。それに対して、喫煙はすべてで悪影響があるといっているような報告ばかりなのですね。今回でも、非感染で非喫煙が当然、一番低いリスクですね。そして、感染と喫煙が重なると前者の11.4倍になるというのです。
 喫煙がなくても、喫煙ほどではないですがストレスを受けている場合がありますね。その時はピロリ菌が悪さをするとか。だとすると、喫煙によるストレスは大きいですから、ピロリ菌が悪い方で頑張ることになるわけですね。で、胃がんのリスク大ということになるわけでしょう。
 この研究の中心になった『清原裕教授は「除菌は胃がん予防の大きな手段だが、ピロリ菌だけが胃がんを起こすわけではない。除菌をする人にはまず禁煙が必要だ」といっている。』ということなので、禁煙するべきであり、まだ、喫煙歴のない人は絶対に喫煙を始めないことです。

2009年4月9日
糖尿病の原因の相互関係についての一考察

 2009年春号の「からだの科学」は、今回「糖尿病のすべて」でした。そのなかで2型糖尿病の原因についてのところで、原因がいくつか挙げられていましたが、「食事」についてと「喫煙」に注目しました。
 「食事」ですげど、疫学的な研究成果も踏まえてか、今までになくはっきりと「動物性脂肪」を取り上げていました。このとについては以前から私も取り上げてきていたので、また、取り上げさせていただきます。日本では、ここ40年ほどの間、総カロリーは徐々に減少しながら炭水化物の摂取割合の減少も起こっているが、動物性脂肪の摂取割合が増加しています。脂肪摂取の増加に比例するように感じで糖尿病が増加しているというのです。日本人が欧米に長期滞在したり、移民等で定住したりすると糖尿病の発症率が2倍になるというのも頷けることになります。
 「喫煙」については、短く「糖尿病の危険因子」であるとありました。ところで、「喫煙」は歯周病の危険因子の代表ですね。その歯周病と糖尿病の関係について4月5日の日本経済新聞健康面に「万病の元 歯周病 糖尿病とも密接」と見出しででていました。詳しくはどちらもそれぞれの紙面でね。
 糖尿病の合併症と歯周病の合併症が結構重なっているのです。糖尿病が悪化すると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病が悪化すると糖尿病が悪化しやすくなるというのです。その上「喫煙」でもしていれば、足の引っ張り合いが凄いですよ。
 糖尿病は放置すれば、重大な合併症を引き起こして命に関わります。歯周病も。喫煙は喫煙で害がありますね。
 ですから、「禁煙」「バランスのよい食事」「カロリーの過剰摂取をしない」「運動の励行」「歯磨き励行」等で糖尿病や歯周病にできるだけならないようにしましょう。

2009年3月26日
神奈川県の「公的施設での屋内喫煙を規制する条例」が成立

 3月24日に全国ではじめて「公共的施設での屋内喫煙を規制する神奈川県の受動喫煙防止条例」が24日に神奈川県議会で可決、成立したということです。
 2010年4月から施行されるということです。もっと早くてもよいと思うのですけどね。
 学校や病院、公共交通機関などの公共性の高い施設では施行とともに禁煙が義務づけられることになります。学校とか病院で未だに禁煙でないところはそこの管理者の意識レベルが疑われますね。このような条例以前に全面禁煙にしているはずですからね。
 公共交通機関の方は大体、禁煙で一部分煙で少しだけ喫煙場所があるという程度になってきていますので、全面禁煙まであと本の一踏ん張りでしょうか。
 問題は飲食店や小規模宿泊施設などかな。大規模でもわかっていない施設があることにはあるのですが。徐々にですが、「禁煙」が確認できないと飲食店等を利用しない人が増えてきているという実態をご存じない、あるいは目を背けている経営者が多いようですね。居酒屋で、禁煙にしたら女性客が増えたとかという例が出てきているのにです。なにか、取り敢えず「分煙」にも踏み切らないところが未だに多いですね。私は「禁煙」または「分離度の高い分煙」のところだけを利用することにしています。で、私が同席する場合、このことを同行者に守らせています。そういう人もいることをご存じないようです。
 受動喫煙で被害を受けるのは二度とごめん被りたいので注意しています。
 ところで、喫煙者の方、くどいですが「脳血管性認知症に注意しましょうね」「心筋梗塞にも、脳卒中にも、要介護にならないようにも、酸素ボンベを担がないようにも、入れ歯にならないようにも、お肌の老化が進むのが早いですから気をつけましょう、糖尿病を悪化させないためにも、・・・・」のために禁煙してみてはと思います。

2009年3月22日
久しぶりに「たばこの害」について

 3月22日にあるSNSでそこでのある仲間が「喫煙再開」という日記を書いていたので、「脳血管性認知症に注意を」とだけコメントをしておきました。「肺がんに注意」とは書きませんでした。よく知っていると思いますからね。たばこの害について、知らないから再開できるのでしょう。もし知っていても実感がないのでしょうか。
 喫煙を始めると必ず起こるのが、「ニコチン」と「一酸化炭素」と「タール類の肺への沈着」かな。これは逃れようがないですね。
 「ニコチン」は依存症の原因となる薬物であるととも血管を収縮させます。細くするのですね。血液の流れが悪くなるので心臓に負担をかけますし、動脈硬化を促進したりとか。
 「一酸化炭素」、これは本数比例です。赤血球中のヘモグロビンと強く結合します。酸素とヘモグロビンの結合力の200倍ほどです。ですから、一酸化炭素中毒の治療は高圧酸素だけかな。これにより、酸素の運搬量が減少するので心臓は血液量を増やそうとしますが、ニコチンで血管が細くなっているのでさらなる負担が掛かります。そこに煙中の他の物質も絡んで動脈硬化を促進しますから、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こしやすくなります。
 煙草を吸い始めて感じる息切れとかは「ニコチン」と「一酸化炭素」によるものですかな。これは必ず起こります。
 本数比例での肺への外部物質の沈着による呼吸障害も徐々に起こっていきます。COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)は煙草病ともいわれており、患者数は500万人を超えます。そして、毎年数万人が亡くなっています。酸素ボンベを持ち運びながら生活している人の多くはこれでしょうね。
 脳梗塞も起こりやすくなり、脳血管性認知症にもなりやすくなりますね。脳梗塞、脳出血、心筋梗塞は死に繋がる発作を起こすことで有名ですね。喫煙はこれらへの近道でもあるのです。
 入れ歯への近道、喫煙。これも有名です。歯周病を引き起こしたり、悪化させたりします。入れ歯になりやすいですね。歯周病は糖尿病を発症、悪化させる。糖尿病は歯周病を発症、悪化させる、というような関係。糖尿病になると、いろいろな部位の細胞が痛めつけられます。当然、血管の細胞もね。動脈硬化あり、腎臓の毛細血管ですと、糖尿性慢性腎不全、網膜ですと失明とか。動脈硬化では当然、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の危険性が高まりますね。
 皮膚の老化を促進する喫煙。がん以外にも、このようにいろいろあるのです。がんも肺がん・咽頭癌だけではなく、膀胱癌・大腸癌とかなども喫煙で発症率が高くなります。ほぼ全身の癌の発症率が上がります。
 アメリカやフィンランドなどは禁煙運動で肺がんのみならず、心筋梗塞の発症率も大幅に下げました。
 それと、結核検診車を流用した検診で見つかるような肺がんは手遅れが多いですよ。やはり、最低でも胸一杯の大きさのフィルムを使った直接撮影が必須だと考えます。
 詳しくは「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう」などのサイトやそこからのリンクで調べてみて下さい。

2009年3月16日
脳卒中になりにくくするために禁煙を

 3月15日の日本経済新聞医療面に「脳卒中 病院間連携 都市部で課題」というのがでていました。
 脳卒中は脳血管障害とも呼ばれているということです。脳の血管が詰まって血液が届かず神経細胞が死ぬ「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」、くも膜と軟膜の間で出血する「くも膜下出血」の3種類があるといことです。症状等については「脳卒中ホームページへようこそ」や「日本脳卒中学会」のホームページをご覧ください。
 脳卒中は心筋梗塞とともに死亡率、後遺症のおこる確率の高い疾患だと思います。多くの患者さんが急性期の治療の後、リハビリを開始することになるのですが、その時の病院間の連携が進むにつれて、病院間で連携で用いる書式の違う書類が入り乱れ、新たな負担になっているとか。でも、時間が掛かるかもしれませんが、病院間で協議し統一書式を作るとかすればと思います。
 ところで、2008年の死亡原因のうち、脳卒中は12万6000人とか。2007年度に介護が必要になった原因でもっとも多いのが脳卒中を含む脳血管疾患が、認知症の約1.5倍などでトップですね。
 脳卒中の原因は高血圧、糖尿病、高脂血症、心房細動、喫煙、飲酒と日本脳卒中学会のホームページにありました。
 喫煙すると、ニコチンの作用で血管が収縮し高血圧状態に。喫煙すると、歯周病を悪化させたりして、糖尿病を悪化させます。喫煙は動脈硬化を促進します。6つの原因が並列してあげられていますが、喫煙が最大の要因の可能性が高いですね。
 アメリカやフィンランドなどでは、喫煙対策をして喫煙率を下げました。その結果、心筋梗塞が大幅に減少しました。当然、脳の血管にもその効果は出ているはずです。
 また、隠れ脳梗塞などの多発で脳血管性認知症にもなりやすくなりますね。ですから、介護が必要になった原因の認知症の相当部分は喫煙である可能性が高いですね。
 脳卒中になりにくくするために、禁煙、正しい食生活、規則正しい生活習慣、適切な運動が欠かせないですね。

2009年3月4日
公共空間は全面禁煙に

 3月4日にYahooで見つけた時事通信配信の記事に『公共空間は「全面禁煙」=受動喫煙防止、慎重論も−厚労省検討会が報告書』というのがありました。
 欧米に比べて対策に遅れの見られる日本。アメリカでは、個人の住宅の中での喫煙規制をも始めている地域もあります。煙草の価格も日本の3倍ぐらいのところが多くなってきています。これらは、健康被害に対する対策としてとられているものです。
 この報告書に「特に子どもが利用する学校や医療機関などについて、通学路などの屋外であっても、受動喫煙防止策を進めるよう求めている。」というのがあるというのです。これって、たばこの害が判っていない教師や医師などの医療関係者が多いということでしょうね。
 学校での部活動顧問でなぜか、運動部の方の顧問の喫煙率が高い。不思議な現象ですね。スポーツに煙草は百害あって一利なしですからね。これはどの分野においてでも同じです。お間違いなきようにね。
 自動車の後部座席でのシートベルト着用率の低さと相通じるのでは。
 飲食店とかですが、喫煙可のところでは食事をしないということを私は信条とし、かつ実践しています。禁煙であるかどうか確かめてみて、はっきりしないときを含めて喫煙可のところでは食事をしない。このような私みたいな人も結構いるということを業界団体は忘れていませんか。居酒屋で禁煙にしたら女性客が増えているところがあったりとかいうものです。
 飲食店や旅館などでは禁煙か喫煙か、あるいは分煙でその割合などを店頭にはっきりと表示してほしいです。そして、分煙の場合、風上側に禁煙席を。逆ですと分煙の意味がありませんからね。無神経な店が結構あります。

2009年3月2日
お寺も全面禁煙に

 3月1日にinfoseekで見つけた読売新聞配信の記事に「お寺にも全面禁煙の波…たばこは破戒、功徳もゼロ?」というのがありました。
 その例として『「とげぬき地蔵尊」として知られる東京・巣鴨の曹洞宗 高岩寺 ( こうがんじ ) 。水をかけてこする「洗い観音」像の脇など寺内11か所には、「境内全域禁煙」という垂れ幕が掲げられている。』ということです。ここは住職がもともと循環器の内科医だというのです。それもあって敷地内全面禁煙に踏み切れたのでしょうね。そうでなくても、全面禁煙が増えてきているとか。
 お釈迦様は「他の人への迷惑行為」は戒めていますね。受動喫煙による被害が明らかにされているのですから、お釈迦様の教えに禁煙がないとかほざく向きもありますが、お釈迦様の時代には煙草はありませんでしたね。あれば、禁煙が教えの中に入っていたことでしょう。吸わない人にとっては迷惑であり、がんやCOPDなどになるリスクが高くなります。
 東京・巣鴨の曹洞宗 高岩寺 ( こうがんじ ) に2005年に着任した 来馬 ( くるま ) 明規住職は「 晋山 ( しんざん ) 式」の問答で、「寺の家風とは」という問いかけに次のように即答したというのです。「禁煙。禅の功徳も、たばこを吸えばゼロになってしまう」とね。
 全面禁煙のお寺が増えていくことを期待しています。他の宗教施設でまだのところも全面禁煙になってほしいですね。

2009年2月26日
薬の通販、利便性か安全性かについて厚労省検討会の議論平行線のまま

 2月24日に「般用医薬品(大衆薬)の通販規制のあり方を議論する厚生労働省の検討会」が始まりましたね。
 薬害被害者の方たちは「薬害防止」の面からネット販売規制を求めています。24日にニュースで取り上げられていた被害者の方ですが、7年前とか。ネット販売も始まっていたかと思うのですが、ニュースを見ていた私は「ひょっとして店頭?」という疑問が・・・。サリドマイドは店頭販売だったのでは。
 結局は、どのように販売しようが「薬害」というのは出てきますし、日本の過去の大規模薬害は直接販売とか医師による処方(スモン)とかもたくさんあります。
 ネット販売(通信販売)を規制するのであれば、外出できない方たち、近くに薬局の方たちに対する配慮というものを薬剤師会を含めて考えて実行していただきたいと思います。
 私はいまのところ「薬局」に出向いて風邪薬などを購入していますが、外出できないような障害を負ったときなどを考えると、対策を立てておいてほしいです。
 昔は医師が「往診」というのをよくしていただいていたので困ることが少なかったのでしょう。

2009年2月24日
患者数少ない疾病の治療薬について。患者にとっては切実な問題です。

 2月22日にNIKKEI NETの「いきいき健康」に最新ニュースとして「患者数少ない疾病の治療薬、中堅製薬が強化」という見出しの記事がありました。
 患者数が少ないため、採算の問題で開発が遅れがちな疾病向けの製品開発を中堅製薬会社が強化するというのですね。「協和発酵キリンはウイルス性白血病、持田製薬は肺動脈高血圧の治療薬について2009年に薬効を評価する臨床試験(治験)を始める。」というのが記事の中にありました。これでも、開発費は全額製薬会社持ちのようです。ですから、もっと患者数の少ない疾病は日本では手つかずのようです。
 アメリカでは、国が開発費の面倒も見ているとか。それに対して、日本は企業任せ。さらに海外で承認された薬にケチを付けて、患者数の多い薬と同じような臨床試験を国内でも求めるし、健康保険との併用を認めないものだから、個人輸入になると他の医療費を含めて負担が非常に大きくなるようです。この前も「報道特集」でたか、ある難病について報道していました。海外には治療薬があるが、日本では使えないとね。
 ここでは、日本の厚生行政が患者にも企業にも向いていない。では、どこを向いているか、????ですね。
 薬害でも、海外からの情報を無視する形で拡大させたり、漫然と医師による投与量が増えるのを放置したりとか。薬害で、ネット販売を規制するようですが、多発させているのは対面販売の方が多いのでは。最近はネット販売での事故だけを大きく取り上げる報道機関の姿勢にも問題が。中国製のやせ薬の事故など、あれは薬害以前の問題ですよ。あれは、ネット規制できないでしょうね。健康食品みたいな触れ込みですから。
 国民を方を向いた薬事行政をするのであれば、「患者数少ない疾病の治療薬」については開発費を国が補助したり、海外で承認された薬品の使用を認め、保険適応するべきです。
 海外では助かるのに・・・・です。

2009年2月14日
喫煙で悪化しやすい歯周病の病原菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ

 2月11日にYahooで見つけた毎日新聞配信の記事に「<歯周病>菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ」というのがありました。「歯周病の病原菌が作り出す酪酸が、潜伏しているエイズウイルス(HIV)を活性化させエイズを発症させる恐れのあることを、日本大学の落合邦康教授=口腔(こうくう)細菌学=らが突き止めた。」ということです。
 ヘルパーT細胞(白血球の一種。免疫で非常に重要な働きをしている。)に潜伏しているHIVは、酵素の一種「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」によって増殖を抑えられているというのです。
 ところで、歯周病菌は増殖の過程で酪酸を大量に作り出すのです。歯周病患者の歯と歯肉の間の溝からは、健康な人の約20〜30倍の酪酸が検出されるというほどだそうです。だから、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の働きが抑えられてHIVが増殖を開始することにつながることが判ってきたというのです。
 歯周病の原因はいくつかあるのですが、その中で「喫煙」というのもあります。お気づきの方も多いと思いますが、喫煙している人は非喫煙者に比べて「入れ歯」になる時期が一般に早いですね。それは、喫煙が歯茎を痛めつけているからです。入れ歯という形になっても喫煙の歯茎への害を理解できない人は多いですね。単にヤニが歯にこびり付くというだけのものではないのです。
 日本歯周病学会のサイトでも禁煙宣言というのがでていました。その中に「市民の皆様へ」というのがあって、「歯周病は全身疾患のリスクを高める!」があり、「タバコをやめましょう!}とあります。
 歯周病は糖尿病などの発症にも関係しており、今回の研究から、感染症に対しての抵抗力ということでも喫煙の弊害が確認されたということになるでしょう。

2009年2月2日
薬の副作用に被害に遭ったら、救済制度を使おう

 2月1日の日本経済新聞Sunday NIKKEI医療面に「薬の副作用に被害に遭ったら・・・」と「救済制度 知って使って」というのがありました。『「正しい処方」に給付 市販品も対象に』ともありました。
 「医薬品副作用被害救済制度」で厚生労働省の医薬品医療機器総合機構(PMDA)が運営しているのですね。詳しくはPMDAのサイトをご覧ください。
 まだまだ、認知度が低いということで医療関係者や患者への周知に努めているとか。この制度の利用は「薬が正しく使われていたこと」が前提になるので医師が責任を追求されることはないはずです。処方ミスは、ここでいう「薬の副作用」には当たらないからでしょうね。外部の調剤薬局などとの連携を密にとれば「処方ミス」はほとんど起きないでしょうね。
 医師も患者も「薬の副作用」についての正しい知識の共有が必要であり、それを前提とした制度ですから、医師と患者間の意思疎通も図られる面も持っているのでは。これは、医療の信頼を高める効果もあるので、書類作成が煩雑らしいですが、副作用が遭った場合の迅速な対応を医療関係者を心がけるべきですね。煩雑さについては制度を運営している医薬品医療機器総合機構が善処するべきでしょうね。
 支給した事例も公表されているので参考にしてください。

2009年1月31日
喫煙せずが長生きの基本かな

 1月31日正午のNHKニュースで「“喫煙せず小太り 長生きか”」というのが放送されていました。
 これは「国立がんセンター予防研究部の津金昌一郎部長たちの研究班は、40代から60代の9万6000人を10年以上にわたって追跡し、生活習慣や体型ごとに、がんや心筋こうそくなどの病気へのなりやすさを調べました。」ということです。サンプル数も期間も信頼性を確保していると考えられますね。
 「その結果、最も病気になりにくかったのは、男女とも、たばこを吸わず、酒を1か月に数回飲み、肥満の度合いを示す指標、BMIが25から27と、やや小太りの人たちだったということです。」というのです。また、「一方、最も病気になりやすかったのは、毎日、たばこを2箱以上吸って、酒も日本酒2合分以上を飲み、BMIが30以上の肥満の男性でした。」ということです。
 この場合。生存率ですから寝たきりでも生存は生存ですね。そして、心筋梗塞や脳卒中は助かっても重大な後遺症に悩まされることが病気ですね。また、表向きは正常でも「隠れ脳梗塞」とかで「脳血管性認知症」をどのように評価しているのでしょうか。
 このニュースでは「生存率」ですから、死んでなければ「生存」ですかな。同じ生存でも健全性について触れてほしかったです。ただ、「研究班は今後、データをインターネットなどで公開することにしています。」ということなのでこちらの方にはそのあたりのデータも掲載されることを期待しています。
 健康で長生きするためには、「禁煙」が第一番目かな。二番目にお酒は適量を月数回飲み、適度に運動もしてのやや小太りでしょうか。
 このニュースでは「運動」との関連が触れられていなかったので、公開データにこれも含まれていることを期待します。
 喫煙は、がんだけではなく動脈硬化などを促進したりして心筋梗塞や脳卒中の引き金を引いたり、歯周病を通して糖尿病を悪化させ、血管を痛める効果があります。
 できるだけ「寝たきり」にならないためにも禁煙を。

2009年1月23日
WHOは「生活習慣病の危険度」判定に「腹囲を基準」に変更

 1月18日に毎日新聞のサイトで「WHO:生活習慣病の危険度、腹囲を基準に」という見出しの記事を見つけました。BMIより腹囲の方が生活習慣病の危険度をより表しやすいというのが理由のようです。
 民族によって、糖尿病のなりやすさというのに違いがあるとかあるので、民族によって基準を変えています。そして、『アジア地域では「男性85センチ前後、女性75センチ前後」となる見込みで、導入されれば日本の「メタボ健診」の腹囲基準に影響を与える可能性がある。』ということです。
 確かにお腹の内臓脂肪が増加すると体重もふえますが、隠れ肥満というのもあるので腹囲で各民族間では一番厳しい基準と相成ったようです。厚生労働省どうするのでしょうか。
 日本人は欧米的な食事内容にすると糖尿病の発症率がぐっと上昇します。それは遺伝的な背景があるからです。それらを考慮したということですね。
 肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症でたか、「死の四重奏」とかいってましたね。これに喫煙が加わると鬼に金棒みたいな感じで脳卒中や心筋梗塞などに突き進んでいきかす。
 それと、先日書きました「脳卒中」での血圧ですが、血管状況によっては最高血圧が120以下が望ましいということもあるというのです。日本高血圧学会は一応「正常高値は最高血圧130〜139、最低血圧85〜89と定めている。」らしいです。これも見直しとか。どうも、もっと低い方が当然良いということに。腹囲も見かけのためだけではなく、健康に生活するためにもスリムにということですね。

2009年1月21日
JR東海が在来線ホームを全面禁煙に

 1月17日の朝刊に出ていた「JR東海、在来線ホームを全面禁煙に 3月中旬から」という見出しの記事です。本州JRでは最初のようです。
 当然でしょうね。不特定の人が集まる公共的な場所ではね。喫煙はだれもいないところか、同類だけがいるところでしてほしいですね。すでに全面禁煙になっている駅もあるということですが、2009年3月中旬を目途に全393駅で全面禁煙を実施するということです。
 駅とかは徐々にですが、禁煙化が進んでいますが、飲食店の進み具合は今一ですね。分煙すらしていないところも多いです。まあ、ファミレスとかマクド、スターバックス、サンマルク、吉野屋などのチェーン展開しているところの結構取り組んでくれています。
 飲食店などでも、店の中の空気の流れを利用すれば分煙が可能なのですが「なにも考えていない飲食店」が多すぎます。店の中に一定方向の空気の流れをつくり、「風上を禁煙席」「風下を喫煙席」にするだけでもよいのですが、中には逆にしている店もあったりで。(ため息)

2009年1月17日
脳卒中の危険因子のいくつかについて

 2009年冬号「脳卒中のすべて」(日本評論社)を読んでいて危険因子について、ふと思ったことです。日本脳卒中協会のサイトも見てください。
 第一に「高血圧」があげられていました。高血圧が続くと動脈硬化になったりとかで血管が痛んできます。それで、脳卒中や心筋梗塞になりやすくなります。高血圧症の治療ですが、適度な運動、禁酒や禁煙、減塩等が挙げられています。
 二番目には喫煙があげられていました。これ、高血圧の治療というか予防に「禁煙」がありますね。ということは、直接的にも間接的にも危険因子ということですね。喫煙の害については「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう」とかのホームページも見てください。
 三番目に糖尿病があげられていました。糖尿病は血管を痛めつけますから、動脈硬化などを促進しますね。実際、糖尿病の合併症というのは血管がらみが多数あります。糖尿性網膜症とか糖尿病性腎症とかは有名ですね。この糖尿病の危険因子は高カロリー低繊維食、運動不足、喫煙などがあげられています。
 ほかにも危険因子はあるのですが、ここではこのぐらいにしておきます。
 脳卒中としましたが、以上の三つは心筋梗塞の危険因子です。そのすべてに「喫煙」が絡んでいるのです。
 脳卒中は発症すると、脳にダメージを与えるため、死亡したり、後遺症が残ったりします。その脳卒中になりにくくするためには高血圧や糖尿病にならないようにしたり、禁煙したりすることです。
 ところで、認知症には大きく分けると「アルツハイマー性」と「脳血管性」の二つになるということです。「脳血管性」というのか「隠れ脳梗塞」とかが原因の一つとしてあげられています。「隠れ脳梗塞」は「隠れ脳卒中」の一つです。
 ですから、脳卒中予防は「脳血管性認知症」の発症率低下に繋がっているということになります。ということは、「禁煙」は「認知症予防」にも繋がり、発症率が低下することになるのです。