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主にたばこの害についてです。
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2009年12月23日
来年度税制改正がでました。で、たばこ増税です。

 12月21日に来年度の税制改正がでましたね。日本も税制を直接税主体から間接税主体に変える時期に来ているのかもしれないですが、相変わらず、直接税主体は変わらないみたいです。でも、間接税主体にするには貧困、失業等などの対策がもっと実効性のある方法にする必要もありますね。でないと、貧困ビジネスが栄える原因になりますからね。結局、役所に始めていったときの対応にも問題があるようですが、人員が不足しているとかで十分に相談に乗れなかったことが大きいようです。
 たばこ増税が決まりましたね。1本5円の値上げで税金は3.5円で残りがメーカー値上げ分?。生産者や小売りは?新聞記事からは読み取れませんでした。政府が指導して3者がぼちぼちにですかな。
 これで、普通の20本入りが400円を超えるくらいの値段になるそうです。それでも、欧米より安いですね。あの値段や禁煙活動等で欧米では税収は増えていないか減収でしょうね。値上げは一時的には増収になりますが、禁煙する喫煙者が増えたりして喫煙本数が継続的に減少することになりますので、将来的には減収になるでしょうね。それでも値上げをするのは『鳩山由紀夫首相は21日夜、たばこ税を増税する方針を示した上で「税収を得るためということより、国民の皆さんの命を大切にする。健康のためという発想を重視したい」と理由を説明した。』ということが基本になると思います。肺がんなどの癌はもちろん、心筋梗塞・脳梗塞などの血管疾患も大幅に低下することが見込まれるからですね。慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)はたばこ病といわれていますし、その手前かな肺気腫もたばこ主因ですね。
 お肌にも悪い喫煙と上げていくときりがないので止めます。健康に非常に広範囲に影響を与えるたばこが値上げになるのはよいことです。今回は業者の取り分も増やすということのようですから、転業や転作の時間稼ぎもしばらく出来そうですね。そうそう、喫煙本数の減少の原因の一つに少子化もありますね。喫煙者の多い年代の人口が減少してきていることもね。中高年層は病気になって医師による禁煙指導を受けたりしての禁煙や自分の意志による禁煙も出てくるので、今後、たばこ産業は衰退の方向に向かうものと考えられます。

2009年11月19日
喫煙率が低下中

 11月9日に日本経済新聞のサイトで見つけた記事に「男性喫煙率、最低の36% 肥満は5年ぶり減、厚労省調査」というのがありました。肥満率の低下と合わせて健康志向が浮き彫りにされてきたというのです。
 この結果等を考えると「たばこ増税」が禁煙へのプッシュ効果が期待できますね。ですから、増税による増収は一時的なものと考えることができますね。ただ、ちびりちびりの増税の方が増収持続期間が長くなる可能性はあります。人間、増税後の価格に「慣れる」というので禁煙への意志が弱くなりやすいからですね。
 喫煙率の低下が肥満率の低下をもたらしている可能性もありますよ。喫煙は皮下脂肪ではなく、内臓脂肪を増やす効果があるというのです。喫煙者の中には痩せている人もいますが、それは、非喫煙者でも同じことですね。ただ、喫煙は見た目痩せでも内臓脂肪がということです。
 メタボリック症候群の危険因子に肥満というのがありますが、これは「内臓脂肪」の方ということです。ですから、「隠れ肥満」という言葉もあるのですね。
 まあ、喫煙率が低下してきているのですが、「たばこの害」の多様性を理解している人は少ないのではないでしょうか。癌以外にも多種多様な害があること、それがどのような被害をもたらすかを啓蒙し続ける必要がありますね。たばこ増税による増収効果のある期間を短くするためにね。増税の際には、転業、転作が軌道にのるまでの期間のいくらでも賄うために生産者などの取り分も考慮してみては。

2009年11月9日
たばこ増税での税増収は一時的です。増税の真の目的は。

 11月8日のNHKの番組で「たばこ増税は健康目的で=小幅引き上げには否定的−峰崎財務副大臣」ということで時事通信配信の記事がありました。
 根本を考えると、「喫煙ゼロ」を目指しての対策の一つとしての「たばこ増税」ですね。ということは、たばこ税収をあらかじめ予算化して当てにするべきものではないですね。今の状況は翌年度の消費量が今年度とほほ同じとの前提で予算が組まれていますね。これは、国、地方問わず両方ともですね。
 「たばこ増税」は一時的には税収増をもたらすでしょう。しかし、昨今の禁煙活動もあり、値上げがなくても禁煙していく人が増えていますね。そこに値上げによって禁煙する人が上乗せされるわけですね。販売減少に繋がり、税収が減少するということになるのでは。
 欧米とかタイとかなどでは、もう、税収を考えていないような値段にしていますね。喫煙者をなくすということに力点をおいた価格設定です。その理由は「健康被害」とそれに付随する「経済的損失」の巨大さに気がついているからですね。
 アメリカとかフィンランドでの禁煙活動で、肺がんなどのが減少したのは当然として血管にかかわる疾患も減少したとか。特に心筋梗塞の発症率が劇的に低下したというのです。
 まあ、呼吸器学会や筋炎学会などは、「喫煙は病気」と断言していますね。「ニコチンという習慣性薬物による中毒」ですね。そして、本人だけではなく、周りにも被害をもたらすというものですから、小幅な値上げではなく大幅な値上げを。販売減少となるで生産農家や販売店の転作や転業の時間が稼げる程度に収入を考えて配分を決める必要があると思います。

たばこの増税を

 10月31日の新聞報道によると鳩山首相が来年度税制で暫定税率の廃止とかに関連して「たばこ増税」を表明したとか。
 国民の健康を守る上で、たばこ消費を抑える必要があります。その方法の一つとしての「たばこ増税」は、たばこの害による健康被害等を減らし、且つ、その損害分のいくらかでも回収して被害者等の救済に役立てられます。
 たばこの税収や関連業界からの税収を上回す健康被害やそれによる経済的損失がでているのですね。ですから、イギリスなどの普通の国では、「たばこ20本」の価格が1000円を超えているとか。日本は兎に角安すぎるのです。ですから、「増税を」。ところで、値上げ分の全てを税金にせず、転業する時間稼ぎができるようにたばこ関連業者の減収の幾分かの補填に回してもよいと考えます。ですから、この分を上乗せしてというのも一案だと思います。
 アメリカやフィンランドなどでは強力な禁煙活動で、肺がんなどの癌はもちろんのこと、心筋梗塞などの血管疾患の発症率も低下したということです。だから、脳血管性認知症も減少しているでしょうね。
 暫定税率の廃止や高速道路無料化とかで税収や収入が減少しますよね。高速道路無料化で増える二酸化炭素対策をどうするのでしょうね。環境省が言い出している「炭素税」も面白いですね。それと、生活道路をどう定義するのかな。地域によって、事情があるので一律というわけにはいかないですが。
 日本の道路には歩道や路側帯を整備してほしいところがそこら中にありますね。その優先順位は。まあ、自由民主党はこのあたりを考えずに景気対策で「公共事業」をしていたのかな。
 他の税制はどうであれ、「たばこ

2009年9月20日
脳梗塞の可能性を減らすために禁煙も

 9月20日の日本経済新聞健康面に「脳梗塞 前兆見過ごすな」という見出しで脳梗塞についての前兆についての記事がありました。詳しくは新聞で。
 前兆としては「手足のしびれ」とか「顔のゆがみ」とか「舌がもつれ、ろれつがまわらない」など結構いろいろあるというのです。
 「手足のしびれ」で箸が上手く使えないとか、そのほか、「めまい」や「視覚異常」などもです。
 脳梗塞の場合は大抵1〜2時間ぐらいで症状が治まるという場合が多いということです。このようなとき、放置せずすぐに診察(精密検査)を受けるようにとありました。
 現在は治療薬も進歩していますが、脳梗塞を発症してからでは「後遺症」が残ることが非常に多いということです。前兆の段階で治療を始めれば、後遺症を心配せずにすむとありました。
 前兆に注意するのは当然として、脳梗塞の予防というのも大事ですね。動脈硬化を防ぐというのもそうですし、高血圧にならないというのもそうです。他にもあると思うのですが、この「動脈硬化」と「高血圧」の予防の一つが「たばこを吸わない」ということです。
 喫煙は「動脈硬化」を促進します。喫煙は「歯周病」を起こしやすくし、歯周病とともに「糖尿病」を悪化させたりします。糖尿病も動脈硬化の危険因子です。
 ニコチンの作用、一酸化炭素の作用によって心臓に負担をかけます。ニコチンは血管収縮作用で高血圧に、一酸化炭素は一酸化炭素はヘモグロビンと結合して酸素の運搬を妨害します。そのため、送り出す血液量を増やそうと心臓が頑張って高血圧に、そうそう心筋梗塞の危険因子と脳梗塞の危険因子の違いはないですね。
 脳梗塞の予防は、心筋梗塞の発症率を下げる効果も期待できるということですね。

2009年8月27日
実際はもっとかな。「喫煙による死亡、世界で年600万人 米がん学会が報告書」

 8月27日の日本経済新聞夕刊社会面に「喫煙による死亡、世界で年600万人 米がん学会が報告書」という見出しの記事がありました。詳しい内容は新聞でね。
 「喫煙が原因と考えられるがんや心臓病などによって死亡する人は、世界で年間約600万人に達し、その数はさらに増える見通しであるとの報告書を米がん学会などが25日まとめた。」というのです。原因と考えられるは、引き金として喫煙が関係した場合ははいるかなとか思ったり、診断がついていないのは除外されているのでしょうね。ですから、実数はもっともっと多いのではと考えます。
 喫煙の害については「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう」などのサイトを見て貰えたらと思います。実際、慢性閉塞性呼吸器疾患になっていても、慢性閉塞性呼吸器疾患と診断されていない場合が多いとかいいます。このように、喫煙が原因でありながら診断から外れて死亡した場合などは計算にはいっていないのでしょう。
 喫煙の害によって、「喫煙する人はしない人に比べて平均で15年早く死亡する。たばこを吸わない人も受動喫煙によって、毎年20万人が死亡しているとした。」ということです。リタイアしてこれからというときにあの世行きですね。また、心筋梗塞や脳梗塞などは死に至らなくても重大な後遺症を残すことが頻繁に起こりますね。で、寝たきりとか植物状態とかですね。さらに、隠れ脳梗塞が繰り返されると、脳血管性認知症になりやすくなりますね。脳血管性認知症が男性に多いのは喫煙と大いに関係があるからです。女性はアルツハイマー型認知症の割合が脳血管性より多いようです。
 世界的に見ると新興国で喫煙が増加中なので、インドとかなどでも、「屋内の公共施設では全面禁煙}とかの対策か取られるようになってきたのです。
 経済的損失ての試算も出ていました。「2010年に喫煙が原因で死亡する人は、年間死者数の約10分の1に当たる約600万人となり、医療費や若い労働者が喫煙で死ぬことなどに伴う経済損失は約5000億ドル(約47兆円)に達する。」とかいうのです。税収とかを遙かに上回る損失ですね。

2009年8月25日
禁煙が新興国にも広がりをみせる

 8月24日の日本経済新聞夕刊に「禁煙の波、新興国に広がる アジア・南米など、医療費を抑制」という見出しの記事が出ていました。
 「ブラジルのサンパウロでは、一気にレストランなど屋内の公共の場所での喫煙を全面的に禁止」とか、「トルコは今年7月から屋内での喫煙を全面的に禁止。」、「インド政府は2008年10月から、国内すべての屋内の公共の場で禁煙制度を導入した」などです。詳しくは新聞記事で。
 見てみると、日本の立ち後れが目立ちかけてきてますね。飲食店や旅館・ホテルなどでの禁煙は未だに努力目標だし、喫煙可の屋内スポーツ施設もあるという尻抜けの状態です。この面でも世界の潮流から取り残されそうですね。FTAでも取り残されそうだし、いろいろな面で取り残されようとしてますね。
 未だにすべての面で「日本が一番」という帝国陸海軍と同様の幻想が日本を覆っているのかもしれませんね。真の開国はいつ頃になるのでしょうか。

2009年8月17日
広がる「禁煙」区域、海水浴場も

 8月16日にYahooで見つけた産経新聞の記事に『広がる「禁煙」海水浴場 安全、安心、快適』というのがありました。
 神奈川県の取り組みを紹介して、その後、『「鳴き砂」で有名な琴引浜海水浴場を全国初の禁煙ビーチにしたのは京都府京丹後市(当時は網野町)。』を取り上げていました。こちらの方はすでに実施され、「鳴き砂」を守るため、キャンプや花火などとともにたばこを禁止したものです。違反者には「清掃活動や環境保全講習の受講を科すユニークな罰則」でしているのですね。
 たばこの吸い殻が減ってきただけではなく、ゴミも減少したということです。たばこによる直接的な害、「水着姿の利用者に危険であること」「喫煙による害」以外にも効果があるということですね。
 多くの方が意外と思うことかもしれませんが、白浜では『「指定の喫煙所に行けば心おきなく吸える」と喫煙者にも好評。』というのですね。これは、飲食店などで分煙されていると、どちらもくつろげるというのと同様の効果でしょうね。ただ、『「利用者のマナー向上を待つだけでは10年たっても状況は変わらない」と松沢知事。』というのは正しい認識だと思いますので、知事、頑張って下さい。もう一度、書きますが、分煙のファミレスで来店者の希望は今は「禁煙席」の方が圧倒的に多いと思います。海水浴は家族連れなので、ファミレスと同様のことが考えられる。
 最後に神奈川県のある海水浴場で清掃ボランティアが清掃活動をおこなって集めたゴミの約半分は「たばこ関連」だったというのがありました。禁煙は環境を守る効果もあるということですね。

2009年8月15日
徐々に低下中。「たばこ喫煙率、初の25%割れ JT調べ」

 8月14日の報道によると、「たばこ喫煙率、初の25%割れ JT調べ」という見出しで喫煙率の低下が報じられていました。喫煙場所の規制と健康志向の高まりなどの影響でしょうね。でも、まだ成人男性の喫煙率が40%弱と高いままであり、お肌などを気にしているはずの成人女性の喫煙率が11.9%と高止まりもままですね。特に女性は若年層の喫煙率が高いままかも。妊娠とか子育てで男性喫煙とともに子どもに悪影響を与えていますね。
 喫煙者は、喫煙の害を過小評価してしまうのでしょうね。集団検診でのレントゲン撮影でわかる大きさは初期段階より大きくなってからだということを知らないですね。喫煙して集団検診で見つけた場合は、助かっても呼吸機能の低下が大きすぎるので「運動制限」されたり、酸素ボンベを担ぐことになったりすることを理解していない。フィンランドやアメリカなどでの禁煙活動で低下したのは肺がんなどの癌発症率もありますが、心筋梗塞の発症率も劇的に低下したとか。心筋梗塞が起こりやすいということは、脳梗塞も起こりやすいということですね。認知症でも男性は脳血管性認知症が多いといわれるのは、喫煙のお陰でしょうね。
 喫煙は、体の隅々をゆっくりと目立たずに蝕んでいくため、怖さよりニコチン中毒による禁断症状回避を優先する喫煙者を作っているのでしょうね。劇的な毒性があれば、これほど広まっていないと思います。
 人間、なにかを自分にとって「大切」と思い出すと、不都合な部分が見えなくなっていく動物みたいですね。喫煙はその一例ですね。
 喫煙でコラーゲン分解酵素が活性化されたりします。若々しいお肌を保ちたいならたばこを吸わないこと、受動喫煙もしないことです。酸素ボンベを担いだりする慢性閉塞性呼吸器疾患の予防法は「喫煙しないこと」、治療法はなくて、悪化を遅らせる方法は「禁煙」のみというような病気がたくさんあります。
 そうそう、あるファミレスに先日行きましたら、受付に記入されていた名前と人数と喫煙席か禁煙席かの用紙を見たら、全員禁煙の方に○されていました。ほぼ用紙一杯に近い状態でね。飲食店の方、まだのところは分煙に取り組んで下さい。

2009年7月4日
記憶力を維持するには

 7月3日の日本経済新聞夕刊「らいふ」面の「こころの健康学」で記憶力維持について取り上げられていました。
 筆者(慶応義塾大学保健管理センター教授)が記憶力について考えていたら、「記憶力を維持するために役に立つ方法について研究した結果を報告した論文に目が留まった。」といことです。
 記憶力との関連で「運動」と「喫煙」がポイントだというのです。「運動をよくしている人、たばこを吸わない人、そうした人は高齢になっても記憶力が落ちにくいという。」といことです。
 脳の活性化には、「適度な運動」が欠かせないというのが常識ですね。「朝からあくび」の原因の一つに運動不足が挙げられています。でも、過剰な運動は逆効果だとか。脳が過興奮状態になってしまうとかです。適度な運動ですね。ところが、この頃は運動不足の大人が多い感じがします。
 「喫煙」ですね。これは、ニコチンによって血管が収縮して血流量が減少するので、脳によいわけがないですね。また、一酸化炭素でヘモグロビンが取られてしまうので酸素の運搬量が減少するので脳によいわけがないですね。血管を痛めつけることで「隠れ脳梗塞」とかが起こっていくので記憶力にはよくないですね。その程度で済めばよいのですが、「隠れ脳梗塞」の多発すると「脳血管性認知症」とはその他の障害が出てくる確率が非常に高くなるので記憶力減退がはっきり認識できるでしょうね。
 丸暗記は大抵の場合、意味はないですのですね。が、しかし、いろいろな思考や創造をおこなうためには理解の伴った適切な記憶力は必要です。その記憶力を維持するために「適度な運動」と「禁煙」と。

2009年6月28日
5月31日は「世界禁煙デー」その15 「煙草の害まとめ」

 ニュースネタが出なければ「世界禁煙デー」については今回で一旦終わりにします。
 「煙草の害」で認識不足になりやすい原因に大人に対しての猛烈な急性毒性がないことが上げられるのではと思います。
ニコチン依存症には簡単になってしまうようですね。それで、喫煙初期の感じ(私自身は分かりません。吸ったことががないので。)悪いらしいですね。でも、依存症になってしまって止められないというのが多くの喫煙者の辿る道のようですね。
 例えば、ふぐ毒、少しぴりぴりする方が・・・とかいう人もいますが、肝臓や卵巣は食べませんね。命が惜しいからです。
幼児などは吸い殻を飲み込むだけで死ぬことがあります。大人も飲み込んでみればと思うのですが、皆さんしませんね。煙だけにしていますね。害が緩慢なのでその変化に気がつかないだけでしょう。
 だから、禁煙教育というのが必要であり、大切であるということになるのです。
 そして、子供は大人を見て育ちます。最近は「学校敷地内禁煙」のところが増えてきました。教師の喫煙、特に煙草の害を教えている教師の喫煙ほど悪影響なものは他にはないのではと思います。それが、学校で子供の目の前で吸えなくなったということは良いことだと思います。
 煙草の害は慢性的なものが多いようですが、その結果、重大なこと(死に至る場合も)にあるということを認識させ、喫煙は「ニコチン依存症」という病気であることを的確に理解させる教育というのが今後とも継続的にされる必要があると思います。

2009年6月26日
5月31日は「世界禁煙デー」その14 「肺ガンなど」

 結構早くからいわれていた害「癌」についてです。
喫煙によるがんの部位別の死亡におよぼす寄与率、咽頭がんで65%ぐらい、肺がんで75%ぐらい、喉頭がんで95%ぐらい、口腔がんで60%ぐらい、食道がんで半分ぐらい、膀胱がんで30%ぐらい、肝臓がんも30%ぐらい、すい臓がんも30%ぐらい、胃がんで25%ぐらい、脳腫瘍も25%ぐらい、直腸がんで15%ぐらいです。  「からだの科学」No183 たばこの医学 より
 いろいろな癌がありますね。ほぼ全身といってもいいぐらいの種類の癌ですね。実際の寄与率はもっと高い可能性があります。
他の要因もあると増幅されて寄与率が向上するでしょうね。せめて自身で発ガン性物質を発生させたり、取り込んだりするのを喫煙者は止めた方が良いと思いますがいかがなものでしょう。
 非喫煙者にとっては迷惑至極で癌や昨日のバージャー病、COPDなどにもとばっちりでなる可能性があるわけですね。
癌になって手術で摘出できても肺ガンなら肺はその分減りますよ。喫煙者は呼吸機能が喫煙によって低下しているのですから、運動制限などになりやすいですね。発見が遅れればあの世行きの可能性が高いですね。
 初期の癌は痛みやその他の自覚症状はないですよ。だから、手遅れになりやすいですから気をつけてくださいね。よって、「煙草はすわない」が一番ですね

2009年6月24日
5月31日は「世界禁煙デー」その13 喫煙とお酒の関係、飲酒量によって負の相乗効果

 2009年6月13日に気がついた5月30日の記事に「喫煙とお酒毎日2合以上、肺がんリスク一段と 厚労省研究班」というのがありました。
これは4万6000人相手に14年間にわたって追跡調査した報告なので信頼性は十分にあると考えます。
 「喫煙者と非喫煙者に分け、飲酒と肺がんリスクとの関係」の調査で、喫煙者の場合は「飲酒量が1日に2合以上の2グループは、「時々飲む」グループと比べて肺がんになるリスクが1.7倍だった。」というものです。
 喫煙者に酒飲みが多いですね。それも、大酒飲みが。ということで、肺がんリスクをより高めているということです。
たばこは、1本目から害が蓄積されていきます。タールによって肺の呼吸機能の低下、遺伝子の傷害など。ニコチンによる血管系へのダメージ、一酸化炭素による害とかキリがないですね。特に呼吸機能低下は戻しようがないです。
 酒も1日に日本酒換算で200ミリリットルぐらいがよろしいようです。それより増加すると害の方が大きくなり、大酒飲みでは「命を削るかんな水」とかよくいったものですね。
 その負の効果が相乗的に出てくるということが調べたらわかったということです。
もっと、詳しく調べると肺がん以外にも沢山出てくると思います。

2009年6月22日
5月31日は「世界禁煙デー」その12 糖尿病の原因の相互関係についての一考察

 2009年春号の「からだの科学」は、今回「糖尿病のすべて」でした。そのなかで2型糖尿病の原因についてのところで、原因がいくつか挙げられていましたが、「食事」についてと「喫煙」に注目しました。
 「食事」ですげど、疫学的な研究成果も踏まえてか、今までになくはっきりと「動物性脂肪」を取り上げていました。このことについては以前から私も取り上げてきていたので、また、取り上げさせていただきます。日本では、ここ40年ほどの間、総カロリーは徐々に減少しながら炭水化物の摂取割合の減少も起こっているが、動物性脂肪の摂取割合が増加しています。脂肪摂取の増加に比例するように感じで糖尿病が増加しているというのです。日本人が欧米に長期滞在したり、移民等で定住したりすると糖尿病の発症率が2倍になるというのも頷けることになります。
 「喫煙」については、短く「糖尿病の危険因子」であるとありました。ところで、「喫煙」は歯周病の危険因子の代表ですね。その歯周病と糖尿病の関係について4月5日の日本経済新聞健康面に「万病の元 歯周病 糖尿病とも密接」と見出しででていました。詳しくはどちらもそれぞれの紙面でね。
 糖尿病の合併症と歯周病の合併症が結構重なっているのです。糖尿病が悪化すると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病が悪化すると糖尿病が悪化しやすくなるというのです。その上「喫煙」でもしていれば、足の引っ張り合いが凄いですよ。
 糖尿病は放置すれば、重大な合併症を引き起こして命に関わります。歯周病も。喫煙は喫煙で害がありますね。
 ですから、「禁煙」「バランスのよい食事」「カロリーの過剰摂取をしない」「運動の励行」「歯磨き励行」等で糖尿病や歯周病にできるだけならないようにしましょう。

2009年6月20日
5月31日は「世界禁煙デー」その11 「バージャー病」

 聞き慣れない病名ですね。動脈の病気だそうです。 詳しくは「血液が行かずに最悪は腐った手足の切断手術! 喫煙男性要注意!"バージャー病"」をご覧ください。具体的症状や原因などが掲載されています。 この病気の進行を止めるのはCOPDと同様に禁煙しかないというのです。 そして、受動喫煙でも進行してしまうというのです。ということは、普通の人においても受動喫煙は動脈も痛めるということですね。  COPDは比較的中高年に多かったのですが、こちらは20〜40歳ぐらいに多いというのです。そして、男女比は10:1で男性優位です。 動脈硬化による他の病気との大きな違いです。 まあ、喫煙すると喫煙し始めた時からいろいろな害を自ら受け、周りにも害を与えているということです。ガン以外にもいろいろな害があることを理解して禁煙しましょう。非喫煙の方はそのまま無煙生活を続けましょう。

2009年6月18日
5月31日は「世界禁煙デー」その10 「動脈硬化」

 明日が「世界禁煙デー」です。このシリーズはあとしばらくは続けさせていただきます。 このシリーズでも少し触れていますね。 「タバコ病あれこれ第3回:動脈硬化」に説明があります。 心筋梗塞、狭心症などの虚血性心臓病、脳血管障害の発症は動脈硬化が関係しており、死亡率も高いですね。 癌も恐ろしいですが、こちらのほうは何時重大事態になるか予測ができませんね。そう考えると、癌より怖いかも。  助かっても脳への血流の具合によっては体に障害を残すことが多いですね。 ニコチンと一酸化炭素で作用の仕方が違うようですね。共同で動脈硬化を促進しています。ニコチンは低ニコチンの品目に変えれば少なくなるかもしれませんが一日あたりの総量を同程度になるように喫煙すれば、結局ニコチンは減らずに、一酸化炭素は本数比例で増加します。タールについてもですね。 この動脈硬化への作用は受動喫煙でも起こると報告されています。一酸化炭素は部屋に充満しますからね。  さらに糖尿病でも患っておれば、動脈のダメージが大きいですね。網膜症や腎症などにもさらになりやすくなりというのです。禁煙することですね。成人の失明原因のトップは糖尿病性網膜症だそうです。人工透析もね。こちらは死亡率が他の原因より高いですよ。

2009年6月16日
5月31日は「世界禁煙デー」その9 「慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)」  

 先日の「肺年齢」と重なるかとは思いますが、本日は「慢性閉塞性呼吸器疾患」についてです。 まず「喫煙した肺とそうでない肺」を比べてみてください。これは肺ガンのときの写真です。喫煙者でもそれほどひどくはない写真のようですね。どこかで、もっと黒くなった写真もありました。
 主にタールで汚れたのではと思います。肺胞にタールがベットリとついてしまっているのです。タールだけを取り出すことはできません。 結局、酸素と二酸化炭素の交換を妨げることになるのです。吸い始めたときから起こるのです。そして、逆戻りすることなく、悪化のするだけです。
 禁煙するなら、早くすることをお勧めします。味覚みたいには回復しないので。禁煙すると非喫煙者と同年配なら呼吸機能の差は大体そのぐらいで進行するのですが、喫煙を続けると非喫煙者に比べたら急速に呼吸機能が低下して多くの場合、「COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)」になる。もしくはその予備軍に入ってしまいます。 COPDについてのホームページをご覧ください。このホームページによると約530万人の患者がいると推定されています。死者数も毎年伸びています。 予防は「煙草を吸わない」です。喫煙者は慢性閉塞性呼吸器疾患になるのを遅らせるのは「禁煙」が一番、というか禁煙しかないようです。
 酸素ボンベを持ち運ぶようなことにならないためにも禁煙しましょう。非喫煙者はそのまま非喫煙で過ごしましょう。

2009年6月14日
5月31日は「世界禁煙デー」その8  「喫煙と脱毛」

 今回は「脱毛」にします。 喫煙とどう関係があるのでしょうか。遺伝的に脱毛しやすい人もいるようですね。 そうでない人ではどうでしょうか。 あるホームページによると「血行や栄養障害によって脱毛がおこる」とありました。そうだろうと思います。  喫煙をするとニコチンで血管が収縮しますね。そうすると栄養の運搬量が減少したり、一酸化炭素とあわせて酸素の供給も減少することになります。 「毛髪まめ知識」というホームページにも同様のことが述べられています。そして、「禁煙」しましょうとあります。「喫煙は百害あって一利なし」とも書かれていました。

2009年6月12日
5月31日は「世界禁煙デー」その7 「喫煙と肺年齢」

 昨年に続いての「世界禁煙デー」シリーズ。本日は「喫煙と肺年齢」ということで。 この頃、脳年齢とか体内年齢とかお肌の年齢とかよく言われていますね。 肺年齢という考え方を日本呼吸器学会が提唱しているというのです。日本呼吸器学会のサイトで「肺年齢」または「呼吸の日 記念フォーラム2008」で検索してみてください。  これは、呼吸機能から見た肺の状況を健康な人の年齢と身長、肺活量から「あるべき年齢」を算出したのと比べてみて、どの年齢ぐらいかを推計したのものです。  喫煙によって、肺年齢は確実に高齢者側へ近づきます。肺は気体以外は取り込むことはできても排出ができないですから、たばこの煙に含まれるタールやその他多数の物質が肺に貯まっていくことになります。その結果、目詰まりを起こして呼吸機能が低下していくわけです。 喫煙では、ニコチンなど血液に吸収されやすい物質によって血管も痛めつけられています。ですから、血管年齢も非喫煙者より高齢側の年齢になってきます。その結果が動脈硬化に繋がり、心筋梗塞や脳梗塞などの多発に。脳血管性認知症へと進んでいきます。 喫煙は、肺年齢だけではなく、体内のあらゆる年齢を実際より高齢側にする効果を持っているわけですね。 反射神経も鈍るとかもね。  肺機能の低下によって起こる病気の一つのCOPDについては何回か後で書きたいと思います。

2009年6月10日
5月31日は「世界禁煙デー」その6 「どうして喫煙者が禁煙に失敗することが多いのか。」

 2008年5月19日に毎日新聞のサイトで「喫煙者:7割がニコチン依存症…4割自覚なし ネット調査」という見出しの記事が出ていました。
これは製薬会社のファイザーがおこなったアンケートです。
 アンケート対象のうち「世界保健機関(WHO)の疾病分類などを基に作成した診断テストでは、6656人(71%)がニコチン依存症に該当。」というのです。
ところが、ニコチン依存症と自覚があるのがそのうちの6割程度、医療機関での相談に至っては6%程度というのです。
薬物中毒の自覚がないのですから、禁煙に挑戦しても失敗する人が多いのも頷ける結果ですね。
ニコチン中毒がどのようなものなのか、どういう害があるのかを知ろうともしていない人が多いようですね。その結果が血管系疾患の多発になったりして、脳血管性認知症になっていく人が多いようですね。
 養老孟司氏の「バカの壁」にあった情報の拒絶による場合も多いでしょう。この情報の拒絶は喫煙以外でもよく見られます。そして、都合のよい解釈(間違った解釈)を繰り返していくのでしょうね。
 学校で「保健体育」という科目で「たばこの害」を教えながら、喫煙している教師はこの典型でしょうか。また、医療関係者の喫煙もね。
学校で物理を教えながら、自動車に乗ったときにシートベルトをしない教師もある意味、同類ですね。「情報の遮断」という意味でね。

2009年6月8日
5月31日は「世界禁煙デー」その5 「喫煙とお肌」

 今日で5回目になります。本日は「喫煙とお肌」でいこうかなと思います。
 2006年、発表された研究です。研究を行ったのは、ロンドンにある「男・王・聖ト−マス医科大学」アンソニ−・ヤング博士らの研究チ−ムで、「肌が老けるのは、喫煙によって、皮膚のコラ−ゲンを破壊するたんぱく質が増えるからだという。」
もともとは、紫外線と皮膚のコラーゲンを破壊する酵素「MMP−1」の量の関係を調べていたそうです。紫外線を受け続けるとこの酵素の量が増えることを見つけるとともに「喫煙」でも著しく増加することに気がついたというのです。
 この酵素が増加するとコラーゲンが分解されるためにお肌が荒れて老化が早くなるというのです。その度合いは結構高いというのです。
この酵素、お肌以外のところでも活躍しているようですね。喫煙をするというのは体の各所でこの酵素を活性化させ、大事な繊維性タンパク質のコラーゲンを分解してくれるようですね。
 人間の体は繊維性タンパク質がないとバラバラになってしまうと思います。コラーゲンを大切にするために「禁煙」を。まだ喫煙していない方は、そのまま、煙草には手を出さない方が非常に良いと思います。

2009年6月6日
5月31日は「世界禁煙デー」その4 「ダニ対策にも禁煙を」

 2009年5月16日の日本経済新聞土曜日の「プラス1」でアレルギー源で有名なダニについて取り上げられていました。
 アトピー性皮膚炎・ぜんそくや鼻炎などの原因になるのは有名な話ですね。
 ダニ対策の基本といえば、掃除の徹底かな。ようは「埃」を貯めないということですね。そして、布団等は「乾燥」の徹底とかだと。布団乾燥機がこのときに役にたちますよ。晴れた日に布団を干すのは「乾燥」が目的です。「紫外線」とかいう人がいますが、オゾン層があるので効果のほどはほとんどないようです。もし、太陽からの紫外線の殺菌効果が期待できるのであれば、怖くて外出などできなくなりますし、海水浴等での「日焼け」など以ての外になりますが。
 清掃で何を除いているのかというと、ダニの餌になるタイプの埃ですね。人間が生活している限り、有機物が埃として結構でているというのです。
 で、たばこですが、煙の中にタールなどの成分が含まれていますね。それが部屋の壁や天井、カーテンなどにこびり付いて薄汚れてくるわけですね。その黄ばみがダニの餌になる有機物を付着させるというのです。頭垢とかですね。それがダニの餌になってダニが繁殖することにね。そして、アレルギーの発症へとね。こちらは、「こびりつき」ですから掃除機などでは取れませんね。中性洗剤などを含ませた布などでの拭き取りだそうですが、手の届かないところにもたばこの煙や頭垢などは入り込みますので完全に取り除くのは困難を極めますね。
 ですから、ダニ対策のためには室内というか屋内では「禁煙」を徹底するほかないでしょうね。

2009年6月4日
5月31日は「世界禁煙デー」その3 「一酸化炭素による害」

 3回目は一酸化炭素についてします。
ニコチンは、ニコチン含有量の少ない製品に変更することでいくらかは減らせる可能性があります。でも、大抵の場合、一日のニコチン量を維持しようとして喫煙本数を増やしてしまっているのが現状のようですね。
喫煙本数にほぼ正比例で増加するのが一酸化炭素です。これは「紙巻き煙草」である限り本数比例です。
一酸化炭素の危険濃度は0.1%です。注意濃度が0,01%ですね。この頃、ネットで知り合って集団自殺というのが時々ありますね。自殺するために「練炭火鉢」を車に持ち込んでいる例がありまた。目的は一酸化炭素発生です。
 昔の都市ガスでよくガス中毒を起こしていましたが、原因物質は一酸化炭素です。今の都市ガスは多くの会社で「天然ガス(メタンガス)」ですので昔みたいには死ねませんよ。地方では、まだ、一酸化炭素ガスを使用しているガス会社がありますね。天然ガスへの転換を進めています。それは、中毒事故が起こりやすいからです。ガス湯沸かし器や燃焼型暖房機でも換気が不十分ですと一酸化炭素が発生しやすく、死亡事故が時々起こっています。
煙草を吸うとこの一酸化炭素を吸うことになるのです。それも本数比例でね。
 一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビン(酸素を結合して運搬します。)に酸素の200倍以上の強さで結合します。一酸化炭素中毒の治療は確か「高圧酸素」だったと思います。普通の状態ではなかなか分離してくれないのです。
ですから、血液の酸素運搬量が減少することになります。喫煙すると息切れなどが多くなる理由の一つですね。心臓に負担をかけることになります。それでも、非喫煙者より酸素運搬量が少ないことになるのです。
 赤血球数を数えると喫煙者は多めになることがあると思いますが、代償的であって健康的ではないのです。全身の細胞が常に酸欠に近い状態に置かれるのが喫煙であるということになります。
心筋梗塞などで死なないためにも、体の持つ能力をフルに発揮させるためにも「禁煙」されることを、まだ、吸ったことない方は吸わないことをお勧めします。喫煙は病気です。嗜好ではありません。

2009年6月2日
5月31日は「世界禁煙デー」その2 「味覚や嗅覚に対する影響」など

 今年も禁煙デーになりましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。
今日はその2回目です。
 5月24日のニュースによりますと「ニコチンパッチの保険適応」が認められたというこよです。
 タバコ以外の形でニコチンを吸収すれば、煙草を吸わなくても済むということで禁煙治療に使われています。これからでも「喫煙はニコチン中毒」であって、味覚や香りは関係ないということかな。まあ、煙草を吸えば、味覚や嗅覚がマヒします。
そういうことで、喫煙を始めると「味覚」が鈍ります。濃い味を好むようになるようです。素材の味が感じられないのでしょうね。禁煙すればしばらくするともとのように味覚を感じることができるということです。
 ですから、喫煙者が禁煙すると食事が美味しくなり、食材の持つ味わいが判るようになるのです。それで、つい食べ過ぎて太るということになる場合が多いようです。でも、「喫煙の害」より低リスクです。
 周りの人への悪影響として、煙草の煙により味覚と嗅覚の低下というのがあります。喫煙者だけの問題ではないのです。ですから、レストランなど飲食店は禁煙か適正な分煙を実施する必要があるのでが、対策をおこたっているところが多くありますね。アイルランドやノルウェーなどでは居酒屋まで禁煙だというのにね。
 副流煙による害はこのほかにもあります。でも、本日はここまでにしておきます。

2009年5月31日
5月31日は「世界禁煙デー」その1 「ニコチン」

 今年も禁煙デーになりましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。  まずは「ニコチン」についてです。  あるホームページによりますと、 たばこの三悪、ニコチン、タール、一酸化炭素を見るとニコチンについて次のようになりました。  「ニコチンは青酸に匹敵する毒性を持ち、極めて短時間に吸収されます。」、また、「ニコチンには、中枢神経興奮・抑制作用や、血管収縮、心拍数増加などを引き起こす作用などがあり、現在では依存性薬物と認められています。」もありました。  依存性薬物であるから禁煙が辛いのです。  血管収縮作用がありますね。ニコチンの場合は全身で起こるのでしょうね。そうすると、脳への血流も減少することに、でも、減少すると困るところへは心臓を酷使して維持しようとするようですね。  心臓に負担がかかり、心筋梗塞などの引き金になるというのです。これは吸い始めたとたん始まり、吸い続けている限り心臓への負担の増加は続くのですね。  そのほか、血管に対しての影響は収縮だけではないそうです。特に動脈硬化などがあるとさらに体に良くないですね。というか、動脈硬化を促進してくれます。脳血管障害も起こりやすくなりますね。「寝たきり」や「脳血管性認知症」が身近な病気になりやすくなりますね。  精神面での作用についてはいろいろあるので控えておきますが、「ニコチンなし」の状態で問題は一切起こらないですね。

2009年5月29日
禁煙タクシー増加中

 5月24日の日本経済新聞社会面に次のような見出し「禁煙タクシー76%、業界団体全国調べ 乗客の理解で普及」で記事が出ていました。
 「乗客の理解」とありますが、最初は乗客からの要望でしたね。そして、病院配車分などから禁煙化されていったはずです。禁煙化すると評判がよかったからですね。喫煙者は割と「自分で運転」が多いのかもしれないですね。
 タクシーは、俗に言う「交通弱者」の利用割合が高いのかも。「交通弱者」は非喫煙者の割合が高かったからかもしれないですね。そして、禁煙車の割合がここまで高くなると他の公共交通機関同様、ほぼ全面的禁煙状態になるのは時間の問題でしょうね。
 これに比べて、歩みが遅いのが飲食店でしょうか。飲食店は分煙化というがある意味、店内の空気の流れをコントロールすることで作りやすいにも関わらず、無神経なところが多いですね。たばこの煙は料理の味・匂いを台無しにします。分煙とか禁煙にしていない飲食店とか宿はまともな食事のひとときを客に提供する気がないのでしょうね。
 さらなる禁煙が広がることを期待したいです。
 次回が5月31日です。5月31日は「世界禁煙デー」、昨年に引き続いて「2009年世界禁煙デーによせて」でたばこの害にテーマを絞っておこないます。よろしくお願いします。

2009年5月17日
ダニ対策にも禁煙を

 5月16日の日本経済新聞土曜日の「プラス1」でアレルギー源で有名なダニについて取り上げられていました。
 アトピー性皮膚炎・ぜんそくや鼻炎などの原因になるのは有名な話ですね。
 ダニ対策の基本といえば、掃除の徹底かな。ようは「埃」を貯めないということですね。そして、布団等は「乾燥」の徹底とかだと。布団乾燥機がこのときに役にたちますよ。晴れた日に布団を干すのは「乾燥」が目的です。「紫外線」とかいう人がいますが、オゾン層があるので効果のほどはほとんどないようです。もし、太陽からの紫外線の殺菌効果が期待できるのであれば、怖くて外出などできなくなりますし、海水浴等での「日焼け」など以ての外になりますが。
 清掃で何を除いているのかというと、ダニの餌になるタイプの埃ですね。人間が生活している限り、有機物が埃として結構でているというのです。
 で、たばこですが、煙の中にタールなどの成分が含まれていますね。それが部屋の壁や天井、カーテンなどにこびり付いて薄汚れてくるわけですね。その黄ばみがダニの餌になる有機物を付着させるというのです。頭垢とかですね。それがダニの餌になってダニが繁殖することにね。そして、アレルギーの発症へとね。こちらは、「こびりつき」ですから掃除機などでは取れませんね。中性洗剤などを含ませた布などでの拭き取りだそうですが、手の届かないところにもたばこの煙や頭垢などは入り込みますので完全に取り除くのは困難を極めますね。
 ですから、ダニ対策のためには室内というか屋内では「禁煙」を徹底するほかないでしょうね。

2009年4月15日
たばこと胃がんの関係についての新しい知見

 4月6日に朝日新聞のサイト(ライフ>医療・健康>健康・生活)にアップされていた記事に「ピロリ菌+たばこ、胃がんリスク11倍 九大調査」というのがありました。
 ピロリ菌については非感染ですと、別の疾患が増加するという報告もあります。それに対して、喫煙はすべてで悪影響があるといっているような報告ばかりなのですね。今回でも、非感染で非喫煙が当然、一番低いリスクですね。そして、感染と喫煙が重なると前者の11.4倍になるというのです。
 喫煙がなくても、喫煙ほどではないですがストレスを受けている場合がありますね。その時はピロリ菌が悪さをするとか。だとすると、喫煙によるストレスは大きいですから、ピロリ菌が悪い方で頑張ることになるわけですね。で、胃がんのリスク大ということになるわけでしょう。
 この研究の中心になった『清原裕教授は「除菌は胃がん予防の大きな手段だが、ピロリ菌だけが胃がんを起こすわけではない。除菌をする人にはまず禁煙が必要だ」といっている。』ということなので、禁煙するべきであり、まだ、喫煙歴のない人は絶対に喫煙を始めないことです。

2009年4月9日
糖尿病の原因の相互関係についての一考察

 2009年春号の「からだの科学」は、今回「糖尿病のすべて」でした。そのなかで2型糖尿病の原因についてのところで、原因がいくつか挙げられていましたが、「食事」についてと「喫煙」に注目しました。
 「食事」ですげど、疫学的な研究成果も踏まえてか、今までになくはっきりと「動物性脂肪」を取り上げていました。このとについては以前から私も取り上げてきていたので、また、取り上げさせていただきます。日本では、ここ40年ほどの間、総カロリーは徐々に減少しながら炭水化物の摂取割合の減少も起こっているが、動物性脂肪の摂取割合が増加しています。脂肪摂取の増加に比例するように感じで糖尿病が増加しているというのです。日本人が欧米に長期滞在したり、移民等で定住したりすると糖尿病の発症率が2倍になるというのも頷けることになります。
 「喫煙」については、短く「糖尿病の危険因子」であるとありました。ところで、「喫煙」は歯周病の危険因子の代表ですね。その歯周病と糖尿病の関係について4月5日の日本経済新聞健康面に「万病の元 歯周病 糖尿病とも密接」と見出しででていました。詳しくはどちらもそれぞれの紙面でね。
 糖尿病の合併症と歯周病の合併症が結構重なっているのです。糖尿病が悪化すると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病が悪化すると糖尿病が悪化しやすくなるというのです。その上「喫煙」でもしていれば、足の引っ張り合いが凄いですよ。
 糖尿病は放置すれば、重大な合併症を引き起こして命に関わります。歯周病も。喫煙は喫煙で害がありますね。
 ですから、「禁煙」「バランスのよい食事」「カロリーの過剰摂取をしない」「運動の励行」「歯磨き励行」等で糖尿病や歯周病にできるだけならないようにしましょう。

2009年3月28日
関西も遅ればせながらですね。JR西日本、関西大手鉄道で初の全面禁煙

 3月26日に朝日新聞サイト中の「ライフ 医療・健康」で見つけた記事に『JR西、7月から京阪神で全面禁煙 関西大手鉄道では初』というのがありました。
 関東の方は首都圏のJRや私鉄などがすでに実施していることですね。関西は遅れている?ようですね。路上禁煙でも他の地域の方が早かったし、これも遅れ気味ですね。特急車両の禁煙でも遅れをとっていますね。まあ、新幹線ではJR東日本が全面禁煙としていることを考えると遅れたままですね。
 このようなことを切っ掛けに禁煙に挑戦する方が増えることが望まれますね。喫煙は肺がんだけではなく、全身を痛めていきます。ただ、徐々になので気がつかないだけです。そしてその状況が相当進行してから気がつくことになるようです。入れ歯などでは気がつかない喫煙者がほとんどですね。
 これで、関西方面も以前よりは安全に旅行ができるようになるわけなのですが、飲食店や旅館などの鈍さにはあきれますね。分煙すら考えていないところが多いですね。
 それと、公共施設では「スポーツ施設」も学校・病院と同様の扱いをするべきですね。当然野球場もね。神奈川県みたいな罰則規定のなる条例やできれば法律で禁煙を規定してほしいです。その時、一緒に公共交通機関についてもです。

2009年3月24日
たばこによる健康被害のほかにあるもう一つの大きな害

 3月22日あたりから報道されていることに「職員、入所者のたばこ黙認=禁煙の取り決め守らず−10人死亡火災の施設・群馬」というようなのがありますね。これは、Yahooで見つけた時事通信配信の記事の見出しです。
 火事の出火原因の3分の1ぐらいが「たばこの火の不始末」ともいわれています。それほど、「たばこの火の不始末」の出火が多いのです。寝たばこは「とっても危険」です。喫煙をすると動脈硬化が促進されて、脳梗塞などが起こりやすくなりますね。気がつきにくいのが「隠れ脳梗塞」です。これが多発してくると「脳血管性認知症」とかに。その状態になると、強制的に「禁煙」させない限り、「たばこの火の不始末」を頻繁に起こすことになります。
 この施設では、そのことについて判っていなかったのでしょう。その人が本来持っている能力を低下させる方向に年齢以上に老化が進むのが「喫煙」です。
 健康被害も非常に重要ですが、この「たばこの火の不始末」ということを考えても「禁煙」が当然でしょう。山火事の原因の「たばこの火の不始末」、こちらは「まだ火のついている吸い殻のポイ捨て」です。水をかけてしっかり消すのなら「消えている」と言えるかもしれませんが「もみ消す」は燻っていることが非常に多いです。周りに燃えやすいものがあれば「出火」ですね。ですから、都心部だけではなく、郊外やでも屋外は指定されたところ以外「禁煙」にする必要がありますね。

2009年3月22日
久しぶりに「たばこの害」について

 3月22日にあるSNSでそこでのある仲間が「喫煙再開」という日記を書いていたので、「脳血管性認知症に注意を」とだけコメントをしておきました。「肺がんに注意」とは書きませんでした。よく知っていると思いますからね。たばこの害について、知らないから再開できるのでしょう。もし知っていても実感がないのでしょうか。
 喫煙を始めると必ず起こるのが、「ニコチン」と「一酸化炭素」と「タール類の肺への沈着」かな。これは逃れようがないですね。
 「ニコチン」は依存症の原因となる薬物であるととも血管を収縮させます。細くするのですね。血液の流れが悪くなるので心臓に負担をかけますし、動脈硬化を促進したりとか。
 「一酸化炭素」、これは本数比例です。赤血球中のヘモグロビンと強く結合します。酸素とヘモグロビンの結合力の200倍ほどです。ですから、一酸化炭素中毒の治療は高圧酸素だけかな。これにより、酸素の運搬量が減少するので心臓は血液量を増やそうとしますが、ニコチンで血管が細くなっているのでさらなる負担が掛かります。そこに煙中の他の物質も絡んで動脈硬化を促進しますから、心筋梗塞、脳卒中などを引き起こしやすくなります。
 煙草を吸い始めて感じる息切れとかは「ニコチン」と「一酸化炭素」によるものですかな。これは必ず起こります。
 本数比例での肺への外部物質の沈着による呼吸障害も徐々に起こっていきます。COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)は煙草病ともいわれており、患者数は500万人を超えます。そして、毎年数万人が亡くなっています。酸素ボンベを持ち運びながら生活している人の多くはこれでしょうね。
 脳梗塞も起こりやすくなり、脳血管性認知症にもなりやすくなりますね。脳梗塞、脳出血、心筋梗塞は死に繋がる発作を起こすことで有名ですね。喫煙はこれらへの近道でもあるのです。
 入れ歯への近道、喫煙。これも有名です。歯周病を引き起こしたり、悪化させたりします。入れ歯になりやすいですね。歯周病は糖尿病を発症、悪化させる。糖尿病は歯周病を発症、悪化させる、というような関係。糖尿病になると、いろいろな部位の細胞が痛めつけられます。当然、血管の細胞もね。動脈硬化あり、腎臓の毛細血管ですと、糖尿性慢性腎不全、網膜ですと失明とか。動脈硬化では当然、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の危険性が高まりますね。
 皮膚の老化を促進する喫煙。がん以外にも、このようにいろいろあるのです。がんも肺がん・咽頭癌だけではなく、膀胱癌・大腸癌とかなども喫煙で発症率が高くなります。ほぼ全身の癌の発症率が上がります。
 アメリカやフィンランドなどは禁煙運動で肺がんのみならず、心筋梗塞の発症率も大幅に下げました。
 それと、結核検診車を流用した検診で見つかるような肺がんは手遅れが多いですよ。やはり、最低でも胸一杯の大きさのフィルムを使った直接撮影が必須だと考えます。
 詳しくは「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう」などのサイトやそこからのリンクで調べてみて下さい。

2009年3月16日
脳卒中になりにくくするために禁煙を

 3月15日の日本経済新聞医療面に「脳卒中 病院間連携 都市部で課題」というのがでていました。
 脳卒中は脳血管障害とも呼ばれているということです。脳の血管が詰まって血液が届かず神経細胞が死ぬ「脳梗塞」と、脳の血管が破れて出血する「脳出血」、くも膜と軟膜の間で出血する「くも膜下出血」の3種類があるといことです。症状等については「脳卒中ホームページへようこそ」や「日本脳卒中学会」のホームページをご覧ください。
 脳卒中は心筋梗塞とともに死亡率、後遺症のおこる確率の高い疾患だと思います。多くの患者さんが急性期の治療の後、リハビリを開始することになるのですが、その時の病院間の連携が進むにつれて、病院間で連携で用いる書式の違う書類が入り乱れ、新たな負担になっているとか。でも、時間が掛かるかもしれませんが、病院間で協議し統一書式を作るとかすればと思います。
 ところで、2008年の死亡原因のうち、脳卒中は12万6000人とか。2007年度に介護が必要になった原因でもっとも多いのが脳卒中を含む脳血管疾患が、認知症の約1.5倍などでトップですね。
 脳卒中の原因は高血圧、糖尿病、高脂血症、心房細動、喫煙、飲酒と日本脳卒中学会のホームページにありました。
 喫煙すると、ニコチンの作用で血管が収縮し高血圧状態に。喫煙すると、歯周病を悪化させたりして、糖尿病を悪化させます。喫煙は動脈硬化を促進します。6つの原因が並列してあげられていますが、喫煙が最大の要因の可能性が高いですね。
 アメリカやフィンランドなどでは、喫煙対策をして喫煙率を下げました。その結果、心筋梗塞が大幅に減少しました。当然、脳の血管にもその効果は出ているはずです。
 また、隠れ脳梗塞などの多発で脳血管性認知症にもなりやすくなりますね。ですから、介護が必要になった原因の認知症の相当部分は喫煙である可能性が高いですね。
 脳卒中になりにくくするために、禁煙、正しい食生活、規則正しい生活習慣、適切な運動が欠かせないですね。

2009年3月4日
公共空間は全面禁煙に

 3月4日にYahooで見つけた時事通信配信の記事に『公共空間は「全面禁煙」=受動喫煙防止、慎重論も−厚労省検討会が報告書』というのがありました。
 欧米に比べて対策に遅れの見られる日本。アメリカでは、個人の住宅の中での喫煙規制をも始めている地域もあります。煙草の価格も日本の3倍ぐらいのところが多くなってきています。これらは、健康被害に対する対策としてとられているものです。
 この報告書に「特に子どもが利用する学校や医療機関などについて、通学路などの屋外であっても、受動喫煙防止策を進めるよう求めている。」というのがあるというのです。これって、たばこの害が判っていない教師や医師などの医療関係者が多いということでしょうね。
 学校での部活動顧問でなぜか、運動部の方の顧問の喫煙率が高い。不思議な現象ですね。スポーツに煙草は百害あって一利なしですからね。これはどの分野においてでも同じです。お間違いなきようにね。
 自動車の後部座席でのシートベルト着用率の低さと相通じるのでは。
 飲食店とかですが、喫煙可のところでは食事をしないということを私は信条とし、かつ実践しています。禁煙であるかどうか確かめてみて、はっきりしないときを含めて喫煙可のところでは食事をしない。このような私みたいな人も結構いるということを業界団体は忘れていませんか。居酒屋で禁煙にしたら女性客が増えているところがあったりとかいうものです。
 飲食店や旅館などでは禁煙か喫煙か、あるいは分煙でその割合などを店頭にはっきりと表示してほしいです。そして、分煙の場合、風上側に禁煙席を。逆ですと分煙の意味がありませんからね。無神経な店が結構あります。

2009年3月2日
お寺も全面禁煙に

 3月1日にinfoseekで見つけた読売新聞配信の記事に「お寺にも全面禁煙の波…たばこは破戒、功徳もゼロ?」というのがありました。
 その例として『「とげぬき地蔵尊」として知られる東京・巣鴨の曹洞宗 高岩寺 ( こうがんじ ) 。水をかけてこする「洗い観音」像の脇など寺内11か所には、「境内全域禁煙」という垂れ幕が掲げられている。』ということです。ここは住職がもともと循環器の内科医だというのです。それもあって敷地内全面禁煙に踏み切れたのでしょうね。そうでなくても、全面禁煙が増えてきているとか。
 お釈迦様は「他の人への迷惑行為」は戒めていますね。受動喫煙による被害が明らかにされているのですから、お釈迦様の教えに禁煙がないとかほざく向きもありますが、お釈迦様の時代には煙草はありませんでしたね。あれば、禁煙が教えの中に入っていたことでしょう。吸わない人にとっては迷惑であり、がんやCOPDなどになるリスクが高くなります。
 東京・巣鴨の曹洞宗 高岩寺 ( こうがんじ ) に2005年に着任した 来馬 ( くるま ) 明規住職は「 晋山 ( しんざん ) 式」の問答で、「寺の家風とは」という問いかけに次のように即答したというのです。「禁煙。禅の功徳も、たばこを吸えばゼロになってしまう」とね。
 全面禁煙のお寺が増えていくことを期待しています。他の宗教施設でまだのところも全面禁煙になってほしいですね。

2009年2月14日
喫煙で悪化しやすい歯周病の病原菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ

 2月11日にYahooで見つけた毎日新聞配信の記事に「<歯周病>菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ」というのがありました。「歯周病の病原菌が作り出す酪酸が、潜伏しているエイズウイルス(HIV)を活性化させエイズを発症させる恐れのあることを、日本大学の落合邦康教授=口腔(こうくう)細菌学=らが突き止めた。」ということです。
 ヘルパーT細胞(白血球の一種。免疫で非常に重要な働きをしている。)に潜伏しているHIVは、酵素の一種「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」によって増殖を抑えられているというのです。
 ところで、歯周病菌は増殖の過程で酪酸を大量に作り出すのです。歯周病患者の歯と歯肉の間の溝からは、健康な人の約20〜30倍の酪酸が検出されるというほどだそうです。だから、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)の働きが抑えられてHIVが増殖を開始することにつながることが判ってきたというのです。
 歯周病の原因はいくつかあるのですが、その中で「喫煙」というのもあります。お気づきの方も多いと思いますが、喫煙している人は非喫煙者に比べて「入れ歯」になる時期が一般に早いですね。それは、喫煙が歯茎を痛めつけているからです。入れ歯という形になっても喫煙の歯茎への害を理解できない人は多いですね。単にヤニが歯にこびり付くというだけのものではないのです。
 日本歯周病学会のサイトでも禁煙宣言というのがでていました。その中に「市民の皆様へ」というのがあって、「歯周病は全身疾患のリスクを高める!」があり、「タバコをやめましょう!}とあります。
 歯周病は糖尿病などの発症にも関係しており、今回の研究から、感染症に対しての抵抗力ということでも喫煙の弊害が確認されたということになるでしょう。

2009年1月31日
喫煙せずが長生きの基本かな

 1月31日正午のNHKニュースで「“喫煙せず小太り 長生きか”」というのが放送されていました。
 これは「国立がんセンター予防研究部の津金昌一郎部長たちの研究班は、40代から60代の9万6000人を10年以上にわたって追跡し、生活習慣や体型ごとに、がんや心筋こうそくなどの病気へのなりやすさを調べました。」ということです。サンプル数も期間も信頼性を確保していると考えられますね。
 「その結果、最も病気になりにくかったのは、男女とも、たばこを吸わず、酒を1か月に数回飲み、肥満の度合いを示す指標、BMIが25から27と、やや小太りの人たちだったということです。」というのです。また、「一方、最も病気になりやすかったのは、毎日、たばこを2箱以上吸って、酒も日本酒2合分以上を飲み、BMIが30以上の肥満の男性でした。」ということです。
 この場合。生存率ですから寝たきりでも生存は生存ですね。そして、心筋梗塞や脳卒中は助かっても重大な後遺症に悩まされることが病気ですね。また、表向きは正常でも「隠れ脳梗塞」とかで「脳血管性認知症」をどのように評価しているのでしょうか。
 このニュースでは「生存率」ですから、死んでなければ「生存」ですかな。同じ生存でも健全性について触れてほしかったです。ただ、「研究班は今後、データをインターネットなどで公開することにしています。」ということなのでこちらの方にはそのあたりのデータも掲載されることを期待しています。
 健康で長生きするためには、「禁煙」が第一番目かな。二番目にお酒は適量を月数回飲み、適度に運動もしてのやや小太りでしょうか。
 このニュースでは「運動」との関連が触れられていなかったので、公開データにこれも含まれていることを期待します。
 喫煙は、がんだけではなく動脈硬化などを促進したりして心筋梗塞や脳卒中の引き金を引いたり、歯周病を通して糖尿病を悪化させ、血管を痛める効果があります。
 できるだけ「寝たきり」にならないためにも禁煙を。

2009年1月21日
JR東海が在来線ホームを全面禁煙に

 1月17日の朝刊に出ていた「JR東海、在来線ホームを全面禁煙に 3月中旬から」という見出しの記事です。本州JRでは最初のようです。
 当然でしょうね。不特定の人が集まる公共的な場所ではね。喫煙はだれもいないところか、同類だけがいるところでしてほしいですね。すでに全面禁煙になっている駅もあるということですが、2009年3月中旬を目途に全393駅で全面禁煙を実施するということです。
 駅とかは徐々にですが、禁煙化が進んでいますが、飲食店の進み具合は今一ですね。分煙すらしていないところも多いです。まあ、ファミレスとかマクド、スターバックス、サンマルク、吉野屋などのチェーン展開しているところの結構取り組んでくれています。
 飲食店などでも、店の中の空気の流れを利用すれば分煙が可能なのですが「なにも考えていない飲食店」が多すぎます。店の中に一定方向の空気の流れをつくり、「風上を禁煙席」「風下を喫煙席」にするだけでもよいのですが、中には逆にしている店もあったりで。(ため息)

2009年1月17日
脳卒中の危険因子のいくつかについて

 2009年冬号「脳卒中のすべて」(日本評論社)を読んでいて危険因子について、ふと思ったことです。日本脳卒中協会のサイトも見てください。
 第一に「高血圧」があげられていました。高血圧が続くと動脈硬化になったりとかで血管が痛んできます。それで、脳卒中や心筋梗塞になりやすくなります。高血圧症の治療ですが、適度な運動、禁酒や禁煙、減塩等が挙げられています。
 二番目には喫煙があげられていました。これ、高血圧の治療というか予防に「禁煙」がありますね。ということは、直接的にも間接的にも危険因子ということですね。喫煙の害については「煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう」とかのホームページも見てください。
 三番目に糖尿病があげられていました。糖尿病は血管を痛めつけますから、動脈硬化などを促進しますね。実際、糖尿病の合併症というのは血管がらみが多数あります。糖尿性網膜症とか糖尿病性腎症とかは有名ですね。この糖尿病の危険因子は高カロリー低繊維食、運動不足、喫煙などがあげられています。
 ほかにも危険因子はあるのですが、ここではこのぐらいにしておきます。
 脳卒中としましたが、以上の三つは心筋梗塞の危険因子です。そのすべてに「喫煙」が絡んでいるのです。
 脳卒中は発症すると、脳にダメージを与えるため、死亡したり、後遺症が残ったりします。その脳卒中になりにくくするためには高血圧や糖尿病にならないようにしたり、禁煙したりすることです。
 ところで、認知症には大きく分けると「アルツハイマー性」と「脳血管性」の二つになるということです。「脳血管性」というのか「隠れ脳梗塞」とかが原因の一つとしてあげられています。「隠れ脳梗塞」は「隠れ脳卒中」の一つです。
 ですから、脳卒中予防は「脳血管性認知症」の発症率低下に繋がっているということになります。ということは、「禁煙」は「認知症予防」にも繋がり、発症率が低下することになるのです。